環境と福祉の充実を目指して

地球的規模での環境破壊と感染症のパンデミックとの深いかかわり[2020/07/27 月 AM 07:31]

 志位委員長は、15日の記念講演で、「地球的規模での環境破壊と、感染症のパンデミックとは深いかかわりがある」として次のように述べています。

 「人類の歴史のなかで、感染症の流行は、人類が定住生活を始めた時以来のものといわれています。ただ、この半世紀くらいは、新しい感染症がつぎつぎと出現しています。エイズ、エボラ出血熱、SARS(重症急性呼吸器症候群)、鳥インフルエンザ、ニパウイルス感染症、腸管出血性大腸菌感染症、ウエストナイル熱、ラッサ熱、新型コロナウイルス感染症などです。厚生労働省によると、この30年間に少なくとも30の感染症が新たに出現しているとのことです。出現頻度が高すぎる-これが専門家の指摘であります。この要因はどこにあるのでしょうか。多くの専門家が共通して指摘するのは、人間による生態系への無秩序な進出、熱帯雨林の破壊、地球温暖化、それらによる野生生物の生息域の縮小などによって、人間と動物の距離が縮まり、動物がもっていたウイルスが人間に移ってくる、そのことによって新しい感染症が出現しているということです。」

 デイビッド・ウォレス・ウェルズ著「地球に住めなくなる日 『気候崩壊』の避けられない真実」に「グローバル化する感染症」という章があります。

 デイビッドはこう指摘します。

 「いまの世界はグローバル化が進み、人間の移動や接触が広範囲になったとはいえ、生態系はおおむね安定しており、それがもうひとつの防護壁になっている。新しい環境に伝播しても、そこでは生きられない病原菌もいるのだ。だから未開の自然を訪ねるツアーでは、未知の病原菌との接触に備えてワクチン接種や予防注射を山ほど受けさせられる。ニューヨークからロンドンに行くだけなら、その必要はない。だが地球温暖化で生態系がひっかきまわされると、病原菌は防護壁をやすやすと乗りこえる。蚊が媒介する感染症は、いまはまだ熱帯地域に限定されている。しかし温暖化のせいで、熱帯域は10年に50キロメートル弱の勢いで拡大している。たとえば黄熱は、ウイルスを持っているヘマゴグス属やサベテス属の蚊に刺されることで感染する。ブラジルでは、こうした蚊が生息するのはアマゾン川流域だけなので、ジャングルに暮らしたり、あるいは旅をする者だけが気をつければよかった。ところが2017年に、蚊がアマゾン川から飛びたち、サンパウロやリオデジャネイロといった大都市に来ていることが判明した。劣悪な環境で暮らす3000万人に、致死率3~8パーセントの黄熱がじわじわと迫っているのだ。」「気候と感染症の関係でたしかなのは、暑い地域ほどウイルスは活発になるということだ。これゆえ世界銀行は、2030年には36億人がマラリアの危険にさらされると予測する。」

 地球温暖化と生態系の崩壊で、動物と人間の距離が縮まり、感染症が拡大しているとデイビットも指摘しています。

 本ブログでも紹介したと思いますが、京都大学学長の山極寿一さんも、同様の指摘をされています。

 デイビットは、地球温暖化を防ぐために、次のことを提起しています。

 「気候変動で予測された暗澹とした未来図を見せられたほうがやる気をかきたてられる。それは団結して行動せよという号令だし、そうあるべきだと思う、その気候の万華鏡にはもうひとつの意味がある。地球という星はすべての人のふるさとであり、そこに選択の余地はない。しかし地球を何にたとえて、そこからどんな行動を起こすかはあなたしだいなのである。」

 感染症のパンデミックで、環境破壊を食い止めることが急務だということを私たちは再認識しました。

 今こそ、団結して行動するときです。

 グレダ・トゥーンベリは、2019年1月、世界経済フォーラム年次総会(ダボス)でのスピーチをこう結びました。

 「大人はつねに、若者に希望を与えなけらばならない、と言っています。けれど私は、大人の語る希望なんていりません。大人には、希望をもってほしくない。パニックに陥ってほしい。私が日々感じている恐怖を感じたうえで、行動を起こしてほしい。危機の真っただ中にいるように、行動してほしい。家が火事になっているように、行動してほしいのです。実際、今はそうなのですから。」

 私は、常にグレダの言葉を忘れずに行動したいと思います。

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