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帚木蓬生著「生きる力 森田正馬の15の提言」[2020/07/01 水 AM 05:44]

 敬愛する作家であり、精神科医でもある帚木蓬生さんの「生きる力 森田正馬の15の提言」を読んでいます。

 本の裏表紙から森田正馬氏の人となりと本書のねらいについて引用します。

 「20世紀の初頭、西のフロイトと全くかけ離れた、東の森田正馬が創出した『森田療法』とは何か。薬も用いず、現在も学校現場や職場のメンタルヘルスでも実践され、認知行動療法にも取り入れられている。その治療法の独自性と先進性を彼の15の言葉から読み解く。」

 「一瞬一生」が森田療法の神髄だと帚木さんは次のように書いています。

 「森田療法の大きな特徴は、患者の過去の来歴を一切問わない点です。通常の精神療法では、成育史や親子関係を重視します。そこに現在の症状の原因を見出そうとして多大の労力をつぎこみます。森田療法では過去を問わず、不問に付し、ひたすら現在の生きざま、動きのみを問題にします。なぜなら、人が変えられるのは現在、今の事象であり、過ぎ去った出来事ではないからです。今の目の前の一瞬に、一生をかける。森田療法の真骨頂は、ここにあります。」

 「無所住心」の章も私が気に入った部分です。帚木さんはこう書いています。

 「人がよって立っているのは、今現在です。今現在の床の上、地面の上であり、過去の床や地面は消えており、まして未来は床も地面ももっていません。過去と未来にばかり注意を向けるのは、時間の空費であり、体力と気力の浪費です。今ここの現在、人は自由であり、万能なのです。今現在、最も急がれる動きに手を出し続ける。目前の仕事を放置せず、次々と取り組んでいく。」

 「一瞬一生」「無所住心」は、自分の気持ちを楽にしてくれるし、他人の見方も変わります。

 人の悩みは、過去と未来に起因するものばかりです。今に中すれば、悩みも薄れます。

 人の悩みは、人間関係に尽きます。人を過去と未来に捉われて見ていると、関係は変わらないのかも知れません。

 失敗した後輩への見方や苦手な上司に対して、いやな事が起きたからまたいやな事が起きるのではないかと考え悩みます。

 この呪縛を解き、今の自分と今の他人を見るように努力することを森田正馬さんは教えているのではないかと思いました。

 森田正馬さんの直接の著書ではないけれど、私の敬愛する帚木さんの珠玉の言葉が私を癒してくれます。

 心が陰った時は、この本を読んで、心を整えていきたいと思いました。私の座右に置きたい一冊となりました。

 これからも帚木蓬生さんから学んでいきたいと思います。

 さて、今日は、一般質問です。「一瞬一生」。今に集中して、しっかり質問していきたいと思います。

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