環境と福祉の充実を目指して

映画「ハクソー・リッジ」[2020/03/16 月 AM 08:50]

 1月に、静岡県で行われた日本共産党第28回党大会会場の書籍コーナーで村瀬広著「アメリカが面白くなる映画50本」を購入し、この本に紹介してある映画を鑑賞しています。

 既に映画館などで観たことがある作品は、「リンカーン」「グリーン・ブック」「ムーンライト」「シッコ」「シチズンフォー スノーデンの暴露」「記者たち」「JFK」{JBJ ケネディの意思を継いだ男」です。

 この本で紹介されている作品で新たに観たものは、「ダンス・ウィズ・ウルブス」「ジェロニモ」。

 そして、昨日、観たのは、「ビリーブ 未来への大逆転」「ハクソー・リッジ」。

 「ビリーブ」は観に行きたいと思いながら叶わなかった作品です。

 この映画は、クリントン大統領に連邦最高判事に指名された女性法律家「ルース・ベイダー・キングバーグ」さんを描いた作品です。

 彼女は、女性が介護すると認められる税控除が、未婚の男性が母親を介護しても認められない問題を法廷で弁護士として争います。

 周囲から「絶対に勝てない」と言われながら、旧体制を守ろうとする政府を前に、見事、勝訴を勝ち取ります。

 女性への差別が残るアメリカとたたかうキングバーグの姿が見事に描かれていました。

 映画の最後に登場したのは、キングバーグご本人だったのでしょうか。

 日本のジェンダー平等を考える上でもとても参考になる作品でした。

 そして、殆ど映画に関する情報なく観たのが「ハクソー・リッジ」。心を抉られ、心に深く残る映画となりました。

 主人公のエズモンド・ドスは、実在した人物です。

 ドスは、敬虔なクリスチャンで、良心的兵役拒否者を貫いた人物でした。

 ドスは、兵役には応じるが、武器を持って人を殺すことを拒否し、武器を持たない衛生兵として戦場に赴きます。

 ハクソー・リッジとは、『のこぎりの崖」という意味で、沖縄の高田高地のことを意味します。

 高田高地は、首里地区防衛の重要拠点で、146メートルの断崖絶壁が聳えています。

 この戦闘は、1945年4月19日から5月9日まで続きました。

 民間人を含む莫大な日本兵がこの戦闘で命を落としたことは言うまでもありませんが、沖縄戦で、米軍は、1万4000人の戦死者と7万2000人の負傷者を出したことをこの映画で知りました。

 ドスは、たった一人で75人の命を救います。

 映画の最後で、実際のドスが語る姿と助けられた元軍人が語る姿が映し出されます。

 映画の後半は、ハクソー・リッジでの凄惨な戦闘シーンが続き、目を覆いたくなる場面もありますが、良心的兵役拒否者として、負傷した兵士を介護するドスの姿は胸を打ちます。

 この映画の解説の中で、村瀬さんは、「アメリカでもドスは特殊な存在だったが、日本ではとうてい許されることはなかっただろう」と書いています。

 確かに、苛烈な軍国主義が貫徹していた戦前の日本でしたが、日本にも、軍役拒否者がいたことをこのブログで紹介してきました。

 小林多喜二など、戦前の日本共産党員の先輩方も兵役拒否者に入るものと思いますが、今日は、宗教者という観点で紹介します。

 一人は、結核医・永末敏事。

 ブログで、森永玲さんの本を以前紹介しました。永末は、無教会主義キリスト教の創始者である「内村鑑三」に師事していました。

 永末は、国家総動員法に従わないことを次のように当局に通知しました。

 「拙者が反戦主義者なる事及び軍務を拒絶する旨通告申し上げます。」

 もう一人は、コメディアンの植木等の父親であった植木徹誠。

 ブログで、大東仁さんの書籍を紹介しました。植木は、真宗大谷派の僧侶でした。

 植木が、「元来宗教家は戦争に反対すべきものである」と述べていた記録が当時の特高の資料に残されています。

 大東さんは、本の中で植木は特高の前で「いのちは『不殺』であるべきであり、いのちは『平等』であるという浄土真宗の教えを語った」と書いています。

 私も浄土真宗を学ぶ一人として、「不殺」と「平等」についてこれからも考え続けていきたいと思います。

 映画「ハクソー・リッジ」は多くのことを教えてくれる映画でした。

 昨日、宇部市内のレンタルビデオ店の店員さんに、この本で紹介されている作品で、この店にあるものを全てチェックしていただきました。

 この春、このレンタル店にあり、私が観たことのないアメリカ映画を少しづつ観ていきたいと思います。

 最近、お勧めの映画作品をお教え下さい。

1件のコメント »

  1. お疲れ様です。私の方も、丁度、月1回の読書会で「歎異抄」を勉強中です!☺石川♎

    Comment by 石川晴海 — 2020/3/16 月曜日 @ 21:20:57

この投稿へのコメントの RSS フィード。 TrackBack URI

コメントする