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映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」[2020/01/05 日 AM 10:07]

 ケン・ローチ監督の映画「家族を想うとき」がとても良くて、宇部市内で一番大きいレンタルビデオ店に行って、ケン・ローチ監督作品の中で、在庫がある作品を3作品借りてきました。

 昨日視聴したのが映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」。この作品も最高でした。

 一言でいうならば、「個人の尊厳」を問う映画でした。

 映画の公式ホームページから、「ストーリー」を引用します。

 「イギリス北東部ニューカッスルで大工として働く59歳のダニエル・ブレイクは、心臓の病を患い医者から仕事を止められる。国の援助を受けようとするが、複雑な制度が立ちふさがり必要な援助を受けることが出来ない。悪戦苦闘するダニエルだったが、シングルマザーのケイティと二人の子どもの家族を助けたことから、交流が生まれる。貧しいながらも、寄り添い合い絆を深めていくダニエルとケイティたち。しかし、厳しい現実が彼らを次第に追いつめていく。」

 この映画は、イギリスが舞台ですが、日本も全く同じだと感じました。

 生活保護の水際作戦。経度な介護度の方を除外する介護保険制度。給付付き奨学金が狭き門の現状。シングルマザーの収入が相対的に低い現状などなど。

 イギリスと日本の社会保障制度の違いはありますが、ダニエルやケイティが日本に居てもあまり変わらない状況ではないかと思いました。

 ダニエルの手紙をケイティが読むシーンがあります。

 「私は、社会保障番号ではない。私は、ダニエル・ブレイクだ」

 私は、この映画を通して、二つの事を考えました。

 一つは、朝日訴訟についてです。

 朝日茂さんが行った憲法第25条の生存権を問う裁判が朝日訴訟です。

 第一審の判決はこう述べています。

 憲法25条の規定は「国民が単に辛うじて生物としての生存を維持できるという程度のものであるはずはなく、必ずや国民に『人間に値する生存』あるいは『人間としての生活』といいうるものを可能ならしめるような程度のものでなければならないことはいうまでもないであろう。」

 社会保障制度が、「人間に値いする生存」を保障するものになっているのかについて、映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」は考えさせる内容です。

 二つ目は、市民連合と野党が合意した方向です。

 昨年の参議院選挙で市民連合と野党が合意した13項目のスローガンは「だれもが自分らしく暮らせる明日へ」です。

 そして、日本共産党が野党との会談で示している3項目は、立憲主義の回復、格差是正、多様性の尊重です。

 多様性の尊重を具体的に紹介すると「多様性を大切にし、個人の尊厳を尊重する政治を築く」です。

 「個人の尊厳を尊重する政治」を実現したいと映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」を観て痛感しました。

 国民一人ひとりが「わたしは、〇〇〇〇」と言える社会をつくろうよと励まされる映画でした。

 今日は、ケン・ローチ監督の映画「麦の穂をゆらす風」を観ようと思います。

 ケン・ローチ監督ファンの皆さん。お勧めの作品をお教え下さい。

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