環境と福祉の充実を目指して

今日から読書週間[2019/10/27 日 AM 09:06]

 公益社団法人 読書推進運動協議会主催の第73回読書週間は、今日から、来月9日まで行われます。

 私は、宇部市教育委員会とUBE読書のまちづくりネットワーク協議会が共同で11月17日に開催される「UBE読書のまちづくりフォーラム」に申し込みました。そして、先日、入場確定の通知をいただきました。

 記念講演は、テレビでもおなじみの明治大学教授の斎藤孝さんです。「読書力とコミュニケーション力」という演題です。

 今から楽しみにしています。

 さて、昨日から読み始めた本は、小野不由美著「十二国記 白銀の墟 玄の月」です。

 小野不由美さんの十二国記シリーズの18年ぶりの新シリーズの刊行です。

 「十二国記」シリーズは、日本のファンタジーの中の金字塔の一つだと思います。

 20数年前、私が30代の頃、このシリーズを読んでいました。

 中国の中世がモデルなのでしょうが、空想の世界の空想の者たちが織り成す壮大な世界に没頭したものです。

 「白銀の墟 玄の月」を含め4冊が年末刊行されます。

 来月は、出張が数回ありますので、移動の車中で、「十二国記」の新シリーズを読み進めたいと思います。

 「白銀の墟 玄の月」の冒頭、私の目をくぎ付けにした下りがありました。

 「園糸は、微笑む。彼女は昨年の冬、この男と馬州西部の街で出会った。上の子供を葬ろうと、園糸は泣きながら凍った雪を掘っていた。自分の無力が悲しかった。幼い娘を守ってやることができなかった。飢えと寒さの中で為す術もなく死なせた。根雪が硬く締まって、彼女の力ではいくらも掘り進めることができなかった。諦めて雪に埋めてしまえば、春になって融けたら子供の遺体が野晒しになる。守ってやれなかった代わりに、せめて土の中に葬ってやりたかった。なのにそれすらままならない自分の非力が疎ましく、堪らず雪に突っ伏して泣いた。そのとき、この男が現れて彼女に手を貸してくれたのだった。」

 私の座右に、2002年8月17日の「ウベニチ」があります。

 「焦げついた夏 記憶の引き出し 夏」という特集で、私の祖母の妹である石川みち枝が取り上げられています。

 石川は、旧満州で終戦を迎えます。奉天で引き揚げる46年7月まで1年間を過ごします。

 石川は、45年11月に女児を出産しますが、女児は、生後100日で命を落とします。

 石川は、記者にこう語っています。

 「母乳がでなかったので、粉乳を買って飲ませた。ところがしたいに病み細ってゆき、医者に診てもらうこともできなかった。人形のようにやせ、息を引き取った。極寒の地、凍土は硬く十分に掘り返すこともできなかった」

 石川は、歌人でした。生前、このような歌を残しています。

 「おくり火に亡き夫偲び大陸に埋め来し吾子の齢を数ふ」

 旧満州で生まれた石川の娘さんが生きていたとしても喜寿を迎える年です。

 石川は、インタビューの最後にこう話していました。

 「不況とはいえ、衣食はあふれている。ところが心はかえって貧しくなっている。もったいない生活だ。朝日を迎え、夕日を送る。当たり前の生活が平和と思えるようになった」

 今年の「読書週間」の標語は「おかえり、栞の場所で待ってるよ」です。

 当たり前の平和が続くよう、心を豊かにできるよう、「十二国記 白銀の墟 玄の月」の栞の場所から次の下りを読み進めることにしましょう。

 最近、読まれた本の感想をお聞かせください。

 

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