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マハトマ・ガンディー[2018/08/05 日 AM 07:10]

 大月書店から児童書としてシリーズ「非暴力の人物伝」が刊行されました。

 日本ペンクラブ会長の吉岡忍さんが、「刊行によせて」でこう書いています。

 「人間の歴史をふり返ってみると、大きな武力や権力、あるいはお金の力を持った国や集団が領土や資源をもとめて戦争をはじめたり、他国の他の集団から利益をしぼり取ったり、文化や宗教や性別のちがいを理由に差別したり、ということが少なくありませんでした。もしきみたちが、そんな時代に生きていたら、と考えてみてください。戦争で攻め込まれたり、持っているものをうばわれたり、差別されたりする側にいたとすれば、その力こぶや腕力でたちむかえますか。でも、そういう時代を生き抜いてきた人たちがいます。この人たちは、自分のなかにある力を、腕力や暴力ではなく、知識や知恵としてたくわえ、信念や信条として語り、やさしさや友情や愛や、ときにはユーモアとして広めていきました。この行動は時代をこえ、国境をこえて広がっていきました。こうした非暴力の活動こそが、理不尽な支配を終わらせ、人びとの心にしみついた、にくしみや偏見をときほぐし、ことばによっておたがいを説得し、理解しあう民主主義への道を一歩一歩ふみかためてきたのでした。非暴力-それは世界を大きく変えた力でした。いったいそれはどんな力なのか、どういう人たちが切り開いてきたのでしょうか。」

 このシリーズでは、マハトマ・ガンディー、阿波根昌鴻、チャップリン、ハブロ・ピカソ、田中正造、ワンガリ・マータイ、キング牧師、ネルソン・マンデラ、平塚らいてう、萱野茂が取り上げられています。

 刊行は来春まで続きますが、今から楽しみです。

 ガンディーは、イギリスからインドの独立を「非暴力と不服従」で実現した人物です。

 アムリットサルイギリス兵によるインド人への大虐殺が行われた時、ガンディーは「仲間や身内を殺されて、開いてをやつざきにしてやりたいという気持ちはわかります。しかし、敵をゆるすことは、敵を罰するより、ずっと気高い行為だということを、どうか忘れないでおしい」

 ガンディーは「力は、腕力からではなく、不屈の意思から生まれます」と述べています。

 ガンディーは、第二次世界大戦がはじまり、1942年、「すべての日本人に」と題する文書をインドの新聞に寄稿しました。

 「わたしは、あなたがた日本人が中国に加えている攻撃を極度にきらっていることを、はっきり申し上げておかなければなりません。」

 1945年8月6日のアメリカによる広島への原爆投下のニュースに対し、ガンディーは次のように言いました。

 「原子爆弾という恐怖の存在によって、世界に非暴力を実現させることはできません」

 核兵器禁止条約は、核で他国を威嚇する行為も禁止しています。

 そして、朝鮮半島で始まっている非核化の流れを世界に広げるべきです。

 ガンディー1948年1月30日に暗殺されましたが、ガンディーが生きていたら、核兵器禁止条約を評価し、朝鮮半島の非核化の流れを評価したでしょう。

 そして、ガンディーが今、「すべての日本人への手紙」を書いたならば、「唯一の被爆国政府として核兵器禁止条約にサインする」よう書いたでしょう。また、「朝鮮半島の非核化の流れを加速するために役割を発揮する」よう書いたでしょう。

 更に、北朝鮮の脅威に対抗するとして、新たにミサイル基地を日本に二か所設置することについては、「やめるよう」書いたでしょう。

 「非暴力」とは素晴らしい概念だと思います。

 これからも、この言葉を大切にしながら、本シリーズに登場する人々から学んでいきたいと思います。

 そして、ガンディーからも学んでいきたいと思います。

 

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