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映画「空飛ぶタイヤ」[2018/07/04 水 PM 06:36]

 映画「空飛ぶタイヤ」を観ました。

 池井戸潤原作の初の映画化作品です。

 同じ原作は、ドラマで一度放映され、DVDを視聴しました。

 大手自動車会社のリコール隠しに挑む赤松らの姿に勇気が湧いてきました。

 映画のパンフレットにニュースキャスターの松原耕二さんの「小さな正義」という小論が掲載されています。

 「これは正義感溢れるスーパーマンの物語ではない。不正を許したくないが、組織に盾突いて生活を棒に振るだけの勇気はない。そんな普通の人々が『小さな勇気』を次々とリレーしていくことで『大きな悪』を追い詰めていく。そんなドラマだと言っていい。でもだからこそ、観ている者の心にリアルに響くのだ。」

 「空飛ぶタイヤ」を観て、私が想起したのは、2011年に行われた山口国体の強化選手に対する県議会での質疑です。

 国体に遡ること2年前の2009年6月県議会で、私は、「国体強化選手であり、昨年度のスキルアップ対象者32人のうち、過半数を超える19人が中高と県外、県外出身者でったことが明らかになりました。(中略)本県の競技力向上をいうなら、自然体で県内選手の育成を主眼に置くべきだと考えますが、いかがですか。今後も天皇杯のために、県外出身選手に山口県のゼッケンを張り続けるおつもりなのか」と質問しました。教育長の答弁は、「これらの選手は、山口国体の総合優勝に向けて力を発揮し、国体終了後の競技力の維持・定着にも大きく貢献するものと考えています。」というものでした。 

 私は、日本体育大会に山口国体の強化選手となっている県外出身選手は、国民体育大会の規程に定める参加資格があるのか、

直接、照会をするなどの行動を取りました。

 その結果、日本体育協会は、2010年9月、山口国体の強化選手となっている県外出身選手に参加資格があるのか調査する第三者委員会を立ち上げ調査を行いました。

 第三者委員会は、前年の千葉国体に出場していた山口県選手35人が参加資格を満たしていないことを指摘しました。

 国体終了後、読売新聞は、「第66回国民体育大会で、参加資格問題が取りざたされた県外出身選手30人のうち、半数近くが大会終了からわずか1ケ月で活動の拠点を県外、国外に移したことが分かった」「山口県体協によると、国体終了後、30人のうち水泳、陸上、卓球などの13選手が『親元で暮らしたい』『オリンピックを目指すために充実した練習施設が必要』などを理由に県外、国外に移った」と報じました。

 2009年の私の質問に、教育長は「これらの選手は、山口国体の総合優勝に向けて力を発揮し、国体終了後の競技力の維持・定着にも大きく貢献するものと考えています。」と答えましたが、そのような結果になったのは甚だ疑問です。

 山口県は、国体関連施設整備や運営経費、競技力向上対策費などに300億円以上の税金を投じました。

 日本体育大会の第三者委員会の答申書には「問題の背景は、国体が都道府県対抗方式で実施され、開催都道府県の総合優勝が当然視される中、総合優勝に向けての開催地の自治体及び胎教関係者に対する有形無形の強い圧力の存在があることは明らか」とあります。

 「国民体育大会」という項目でののウイキペディアには、この第三者委員会を受けて次のような処置がなされたと書いています。

 「結局2011年2月24日、日本体育協会は従来あいまいだった参加資格の基準を、居住や勤務実態で明確化することに決めた。第三者委員会の答申を承認したもので、この基準は2011年秋の国体から適用された。」

 私は、国体開催にあたって県内の競技団体や関係者の方々から切実なお声をお聞きし、問題を告発してきました。

 日本体育協会が第三者委員会を開催したことは、この問題に大きな警鐘を鳴らすことになったと自負しています。

 日本体育大会が第三者委員会を開催した背景には、私の告発だけではなく、あるマスコミ記者の正義感に溢れる行動があったことを記しておきたいと思います。

 「『小さな正義』が次々とリレーしていくことで、『大きな悪』を追い詰めていく。」

 国体の開催県が総合優勝をおさめることは「大きな悪」とは言えないかも知れませんが、「大きな悪弊」とは言えると思います。その理由は、そのために自治体の巨額の税金が投入されるからです。

 映画「空飛ぶタイヤ」の感想というよりは、私の国体に関する質問の紹介が長くなりましたが、今後とも正義感を持って活動を続けていきたいとこの映画を観て決意を新たにしました。

 安倍政権における様々な疑念も深まるばかりです。国民一人ひとりの「小さな正義」をリレーしていくことで「大きな悪」を追い詰めていきましょう。

 池井戸潤さんの「空飛ぶタイヤ」を再読しています。

 来年は、池井戸さんの「七つの会議」の映画化の予定されているようです。

 池井戸作品から正義とは何かを学びたいとおもいます。

 皆さん、許せないことは何かありますか。お教え下さい。

 

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