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映画「ペンタゴン・ペーパーズ」[2018/03/31 土 AM 08:07]

 昨日、スティーヴン・スピルバーグ監督の映画「ペンタゴン・ペーパーズ」を観ました。

 私がこれまでに観た多くの映画の中でも屈指の力が沸いてくるすばらしい映画でした。

 ペンタゴン・ペーパーズとは、1967年、アメリカ国防長官だったロバート・マクラナマの指示で作成された「アメリカ合衆国のベトナムにおける政策決定の歴史、1945~1967年」という文書のことです。

 文書には、ベトナム戦争に関わる「暗殺、ジュネーブ条約の違反、不正選挙、アメリカ連邦議会に対する嘘といった闇の歴史の証拠が記されて」(映画のパンフレットより)いました。

 この文書を1971年3月、ニューヨーク・タイムズの記者であるニール・シーハンが入手して記事にします。

 映画は、ワシントン・ポストが文書を入手して、内容の報道に踏み込む過程を描いています。

 メリル・ストリーブス演じるキャサリン・グラハムは、夫が自殺した後、急遽、ワシントン・ポストの社主を務めています。

 トム・ハンクスは、ポストの編集主幹であるベン・ブラッドリーを演じます。

 ベンは、根っからの熱血漢で、「報道の自由を守るのは報道しかない」と文書を記事にすることをキャサリンに求めます。

 ジャーナリストの青木理さんは、この映画について、しんぶん赤旗日刊紙に「本作は、メディアとジャーナリズムが果たすべき役割と原則を見事に結晶化した。『報道の自由を守るのは報道しかない』『政治家と仲良くは爆をくゆらす時代は去った。権力を監視しなければ』。作品中の台詞は、多くの人に『報道とはどうあるべきか』という原則を広く再認識させるだろう。」と語っています。

 元毎日新聞記者でジャーナリストの臺宏士さんは、しんぶん赤旗日曜版に「学校法人『森友学園』への国有地売却をめぐり、財務省が決裁文書の不都合な真実を改ざんした問題の解明は、今国会の最大の焦点となっている。朝日新聞が報じたのがきっかけだ(3月2日)。一紙だけの報道だったこともあり、『朝日』に立証を求める声も出始める中で、同8日、毎日新聞が別の文書にも不都合な表現があることを報道した。国会での追及と世論の高まりもあり、財務省が認めざるを得ない事態に追い込まれる流れができた。権力の不正追及にはマスコミの連帯が重要であることを示す例だろう。『報道の自由を守るのは報道しかない』『新聞記事は歴史の最初の草稿』『新聞が向いているのは政府ではない、国民』スピルバーグは役者たちにそういう趣旨のセリフをいくつも言わせている。世界中の報道関係者に向けたメッセージに違いない。」と語っています。

 うべ憲法共同センターは、4月8日に、東京新聞社会部記者の望月衣塑子さんを招いて市民公開講座を開きます。演題は「なぜ、菅官房長官の会見に臨むのか~安倍政権とメディア~」です。

 先に引用した青木理さんは「為政者の提灯持ちと化したメディアやジャーナリストたちは堂々と政権擁護の詭弁を持てあそんでいる」と日本のマスコミの現状を厳しく批判しています。

 このような日本のマスコミの現状の中で、ジャーナリストとして報道の自由を守る立場で、奮闘している一人が、望月衣塑子記者だと私は思います。

 本ブログのトップページに、講演会の概要が紹介されています。

 4月8日の学習会に一人でも多くの皆さんのご参加をお待ちしています。

 「ペンタゴン・ペーパーズ」を是非劇場でご覧ください。

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