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記憶の澱[2017/12/04 月 AM 09:44]

 今朝の深夜に放送されたNNNドキュメント‘17 山口放送制作「記憶の澱」を観ました。

 この番組は、今年の日本民間放送連盟賞「テレビ報道番組」部門最優秀賞と放送文化大賞グランプリをダブルで受賞しました。

 この番組を手掛けた山口放送の佐々木聰さんが、2日(土曜日)のしんぶん赤旗日刊紙の「ひと」のコーナーに登場されています。

 この番組は、「戦時下の性暴力や民間人の殺害・・・。体験者の証言を集めて反戦を訴えるドキュメンタリー」です。

 佐々木さんは、「ひと」の中で「苦しい戦争体験を語ってくれた人たちが、『取材に協力できてうれしい』と喜んでくれたことが何よりです」「想像以上の証言が寄せられたのは、『いま言わなければ何も残らない』というみなさんの使命感でした」「戦争はメディアが取り組まなければならない大きなテーマ。今回の受賞で『もっと続けろ!』と背中を押された気がします」と語っています。

 佐々木さんには、「戦争」を扱うドキュメンタリーを更に作っていただきたいと思います。 

 同じ山口県ですので、佐々木さんのお話しを直接お聞きしたと思いました。

 私は、「記憶の澱」を観て、97才の近藤一さんの涙が最も印象的でした。

 近藤さんが涙を流したのは沖縄戦での思い出でした。

 「20代前半の兵士が、アメリカ軍の戦車の下に爆弾を投げ込む攻撃をする。日本兵は10人が10人が亡くなった。これが沖縄戦だ。」という趣旨の話しをしながら近藤さんは慟哭します。

 もう一つ印象に残ったのは、岐阜県の黒川集落から満州の開拓団として入植して、終戦時、ソ連兵に対し「性接待」を強いられた和子さんが遺した歌です。

 一つは、「次に生まれときは平和の時に生まれたい 花咲く青春をつづりたい」という内容の歌です。

 もう一つは「侵略した開拓団 王道楽土を夢見て過ごした日々が恥ずかしい」という内容の歌です。

 中国戦線で、ある集落の掃討作戦に参加した鹿田さんの言葉も忘れられません。

 「中国人がかわしそうだという気もはない。彼らを人間だと思ったら戦えない」

 人間を獣にしてしまうのが戦争だということが鋭く伝わるドキュメンタリーでした。

 戦争を実際に体験した方が、90才前後になられています。

 佐々木ディレクターの戦争を取り扱った新しいドキュメンタリーに大いに期待しています。

 佐々木ディレクターすばらしい番組をありがとうございました。

 皆さんも是非、「記憶の澱」をご覧ください。

 

 

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