環境と福祉の充実を目指して

日本近現代史連続講座最終講話[2017/05/07 日 AM 08:24]

 昨日、念仏者9条の会山口主催の連続講座「日本近現代史を読み抜く」の最終講話が行われました。

 纐纈厚山大名誉教授を講師に6回の連続講座が行われました。私は、その内、最終講座を含む4回の講座に参加しました。

KIMG1257_20170402075532

本願寺山口別院で行われた纐纈厚さんの連続講座

 最終講座は、「日本敗北への道程と聖断(戦前権力の温存と復活)」というテーマで行われました。

 私が、一番興味深かったのは、開戦に関わる歴史についてでした。

 私は、これまで、1941年12月8日に、日本海軍によるハワイ島真珠湾攻撃によって戦争が開始されたと教えられてきました。

 纐纈さんは、「1941年12月8日、日本陸軍第5師団第11連隊を基幹とする部隊がタイ領シンゴラと英領コタバルに侵攻上陸が、日本海軍の真珠湾攻撃より1時間早かった」と説明しました。

 纐纈さんは、「日本が参戦した本質は、アジア侵略であり、真珠湾攻撃は、陽動作戦とも言われている。」「日本軍は、シンガポールで6万人を殺害している」と説明しました。

 正木ひろし氏は、日本の敗北原因は「天皇の、天皇による、天皇のための戦争」だったことだと指摘していることが紹介されました。

 纐纈さんは、「聖断」について「昭和天皇の戦争責任を棚上げし、戦前権力を戦後にスライドさせた高度な政治戦略だ」と述べました。

 纐纈さんは、日本の戦争犯罪は3区分(以下)できると説明しました。

 ①日本が行った侵略戦争としてのアジア太平洋戦争の全体を指す場合

 ②国際法に照らして日本軍が関与した明らかに非人道的行為とされる諸事件を指す場合

 ③戦後アジアの政治地図を決定づけ、日本を基軸とするアメリカの戦後アジア戦略との関連で言う場合

 纐纈さんは、最後にドイツの「戦争責任」について「ナチズムの戦争犯罪と、それに程度の差こそあれ関わった全ての人々の『罪責問題』という課題設定により責任問題を俎上にあげている」と指摘しました。

 日本は、いかに「戦争責任」があいまいか、ドイツと比べれば一目瞭然です。

 私は、日本の戦争責任への決意が日本国憲法9条ではないかとも感じました。

 安倍首相は、施行70周年の憲法記念日に「2020年を、新しい憲法が施行される年にしたい」と明言しました。

 そして、首相は改憲項目の冒頭に9条をあげ、自衛隊を憲法上位置付けると言いました。

 首相の発言にアジア各国から反発の声が上がっているのは当然です。

 日本は、先の「戦争責任」からも憲法9条は丸ごと堅持すべきです。

 安倍氏の「改憲」発言についても皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 連続講座は終わりましたが、引き続き、日本が戦争に突入した1930年代からの歴史を学んでいきたいと思います。

 纐纈さん、貴重なお話しありがとうございました。

コメントはまだありません »

コメントはまだありません。

この投稿へのコメントの RSS フィード。 TrackBack URI

コメントする