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香山リカ著「50オトコはなぜ劣化したのか」[2017/04/18 火 PM 04:06]

 16日のしんぶん赤旗日刊紙に、日本ペンクラブが行った「ストップ共謀罪」の集会での精神科医・立教大学教授、香山リカさんの発言が掲載されていました。

 「精神医学的にも共謀罪は非常に危険です。精神医学上に、自分の考え、秘密が奪われてしまうと思い込んでしまうという症状があります。これは本当につらい症状で堪えがたい苦しみを体験することになります。共謀罪法案が成立すれば、その状態がリアルにつくられると思います。捜査機関の判断で一般の人の監視の対象にするわけですから、何か考えると『それは危険ではないのか。」。メールやSNSへの投稿も『もしかしたらまずいんじゃないの』といちいち考える。そんな状況になれば、心を壊してしまうか、一切自発的にものを考えないという人を生み出していくことになります。戦前、特高に逮捕され、拷問で殺された小林多喜二の人生が、多喜二が味わったことが、今再現されるかもしれないという危機感を持ちます。多喜二の出身地の北海道の小樽の出身者として、多喜二のように臆せずものを言ったり、書いたりして、法案を廃案にしていきたい。」

 作家の五木寛之さんと香山リカさんとの対談集「鬱の力」の最後で、五木さんは、香山さんをこう評しています。

 「クールな精神科医であると同時に、時代に対する好奇心にみちた発言者である香山リカさんの仕事に、私はずっと注目しつづけてきた。それは香山さんの言葉が、つねにある危険さをともなった綱渡りのような感覚を、読む側にあたえる気配があったからである。Critiqueという仕事には、必ず危険がともなうだろう。そのクライシスを背おった香山リカさんの言説には、つねに同時代人を魅してやまないヒリヒリした鋭さがあった。」

 香山リカさんの近著「50オトコはなぜ劣化したのか」を先程読み終えました。

 本書では2015年に50代だった男性(1955年生まれから1965年生まれ)を「50オトコ」と名づけています。

 私は、1964年生まれであり、この本でいう「50オトコ」なのです。

 この本の冒頭に、「このままでは生き延びられないぞ、50オトコ。昔ばなしはしたくないが、かつての『50代』というのはこうではなかったはずだ。30代の頃にあこがれた先輩はみな50代で、あふれるような教養を身につけ、国際情勢や国内事情にも詳しく、いろいろなことを教えてくれた。いまどきの50オトコよ。あなたたちはどこにいるのか。いまでこにいて何をしているのか。どうして、そんなに情けなく、頼りなく、弱いのか。」とあります。

 この本の中で、安全保障関連法案に反対するが学生集団「SEALDs」と「学者の会」が立役者となって運動が発展した様子が描かれてあります。

 「よく、『SEALDs』と『学者の会』は、『隔世遺伝』『祖父母と孫』と言われていた。『いや、親子だろう』という人もいるかもしれないが、国会前に集まった『学者の会』の顔ぶれをみると、学生の親世代にあたる40代後半や50代はそれほど多くなく、60代、70代が多かったのだ。あるいは、ぐっと若い30代から40代の研究者もよく来ていた。『学者の会』だけではない。安保法には多くの企業人も反対していたと言われるが、それらしき40代、50代の男性はほとんど見かけなかった。一方、女性はその世代であっても『自分の子どもが戦争に巻き込まれるかもしれない』といった問題意識から、よく国会前に来ていたように思う」とあります。

 この本の最後に、「偏見がすぎるぞ、自分はどうなんだよ、という批判は承知の上だ。それより私が恐れているのは、彼らが『なるほどね、言われてみればその通り』と納得してシュンとしてしまうことだ。できれば、『勝手なこと言うな!オレは違うぞ』とおおいに『炎上』して奮い立って欲しい。」と書いています。

 「50オトコ」の一人として「ヒリヒリとした鋭さ」満載の本でした。

 香山さんは、この本の最後終盤で「もちろん、50オンナとして私たちも同世代のオトコたちのサバイバルんいはいくらでも協力する心づもりはある。高度成長時代に生まれた私たち、オトコもオンナもいっしょに力を合わせ、自分たちも下の世代の人たちも生きやすい社会を創っていきましょう。」と呼びかけています。

 私と同世代の「50オトコ」の皆さん、香山リカさんの「ヒリヒリした鋭い」このエールに応えて「自分たちも下の世代の人たちも生きやすい社会を創る」ために大いに発言していきましょう。

 私は、今、宇部市でこの秋、「香山リカ講演会」を開くべく、準備を開始しました。

 「50オトコ」の皆さんもその他のオトコの皆さんもオンナの皆さんも詳細が決まりましたら、本ブログでご紹介いたしますので、いましばらくお待ちください。

 私は、香山さんの本をこれから沢山読んで、講演会の中身を具体化したいと思っています。

 香山リカファンのみなさん、お勧めの本をお教え下さい。

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