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医療現場に携わる仏教[2016/10/27 木 AM 07:25]

 昨日、浄土真宗本願寺派山口教区門徒総代会主催の公開講座が本願寺山口別院で行われました。

 講師は、医師で龍谷大学大学院教授の田畑正久先生。テーマは、「医療現場に携わる仏教」でした。

 田畑先生は、龍谷大学で「臨床宗教師」の育成に携わっておられます。

 どんなに医療が進歩しても死は避けられません。

 田畑先生は、患者さんに「現実を受容」していただくために臨床宗教師が必要だと話されます。

 最先端医療に携わる医療従事者の中には、患者の死は敗北との見方があると田畑先生。

 これらの医療スタッフが「現実を受容」していただくためにも臨床宗教師の存在が重要だと話されました。

 数年前から臨床宗教師が病院に配属されはじめています。

 京都で臨床宗教師をされている方は「7割は、医療従事者の話しを聞く日々」と話しておられるそうです。

 ある九州の患者さんは、「自分は家族を捨てた経験がある。死んだらどうなるのか」と悩んでいました。

 そして、医師で念仏者の方がその患者さんへ「世の中には、あなた以上にむごい経験をした人がいる。その人をも救うのが念仏だ。」「お母さんの供養はしますよ。」という二つの話しをされたそうです。田畑先生は、「その患者さんは穏やかな姿で死を迎えられた。」「後に患者さんと結婚された奥さんも穏やかになられた。」と話されました。

 死を介して医療と宗教は大きな接点がありますが、日本では融合が十分図られてこなかった歴史があったのでしょう。

 「臨床宗教師」は、患者さんとそして、その患者さんの寄り添う医療従事者や家族のの心の苦しみを救う存在として必要性が高まっていることを実感しました。

 会場で販売されていた田畑先生の最新著「医師が仏教に出遭ったら」をいま読んでいます。

 昨日は、大変すばらしい講演を聞くことができました。

 私は、教区常任理事として司会を務めました。

 主催者の一人として多くのご参加があったことをとても喜んでいます。

 田畑先生からこれからも大いに学んでいきたいと思います。

 田畑先生ご講演ありがとうございました。

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