環境と福祉の充実を目指して

月別バックナンバー [ 2019年 06月 ]

記者たち 衝撃と畏怖の真実 [2019/06/30 日 AM 07:13]

 昨日、ロブ・ライナー監督の映画「記者たち 衝撃と畏怖の真実」を観ました。

 この連休に、ジョージ・W・ブッシュ政権の副大統領だったチェイニーの人生を描いた「バイス」を観ました。

 「バイス」同様、この映画は、同時多発テロ後、アメリカ政府が、イラク戦争を決断した経緯が見事に描かれた映画です。

 ベトナム戦争当時の機密に迫るワシントンポストの奮闘劇を描いた「ペンタゴン・ペーパーズ」を観ましたが、この映画も、ジャーナリズムとは何かを問う作品でした。

 映画の中で、イラク戦争の開戦を認めるかどうかの国会での審議の様子が映し出されます。

 民主党のベテラン議員が、反対を表明します。

 彼は、ベトナム戦争開戦の契機となった「トンキン湾事件」の真実を語り、イラク戦争の開戦に反対を表明します。

 北ベトナムのトンキン湾で米駆逐艦が北ベトナムの魚雷艇から攻撃を受けたとされる事件が「トンキン湾事件」ですが、この事件はねつ造だったことを暴露したのが「ペンタゴン・ペーパーズ」であり、この機密文書の公表を巡る攻防を描いたのが「ペンタゴン・ペーパーズ」でした。 

 イラク戦争は、イラクに大量破壊兵器があることが開戦の口実でした。

 この事実はなかったことを開戦当時から報じていたのが「ナイト・リッダー」でした。

 映画のパンフレットに、この映画のモデルとなった人びとが当時を語っています。

 ギャロウェイは、ベトナム戦争の従軍記者であり、この当時、ナイト・リッダーに招聘されています。

 「我々はアメリカ国民に向けて、必死に伝えようとした。この国はまったく必要のない、物凄く費用のかかる戦争を始めようとしていると。しかし、信じようとする人はいなかった。政府が嘘をついている証拠をつかんでいて、それを記事として発表しているのに、聞く耳を持ってもらえないことは本当にもどかしかった。」

 ストロベルは、ナイト・リッダーの当時の記者です。

 「この作品は本当にジャーナリズムについて、新聞が本来の機能を果たさなくなったときに社会が何を失うのかということについて、観た人に強く語りかけている。事実を伝えることは、とても大切だ。というのも今、メディアの報道に対する信頼はこれまでにないくらい低いからね。僕のようにこの業界で30~35年やってきた人間にとっては、とても残念な状況だ」

 ウォルコットは、ナイト・リッダーの当時のワシントン支局長です。 

 「政府が何か言ったら、記者として必ずこう問え。『それは本当か』と。それは今でもまだ十分ではないと思っている。この作品は多くの人に観てもらいたい。観た後に、こういうジャーナリズムこそ今のアメリカに必要だと感じてもらえると嬉しいね」

 監督のロブ・ライナーさんはこう語っています。

 「民主主義は皆に平等に与えられるものだ。宗教や人種、性別、性的指向を理由に、あらゆる人々を締め出そうとするが、それは民主主義ではない。すべての国民が権利を与えられて初めて成立するものなんだ」

 ねつ造された事実を基に戦争が始まる。その事が繰り返されていることに怒りが湧いてきました。

 この歴史を繰り返さないためには、今の民主主義を徹底させる努力を惜しまずに続けていくことだと感じました。

 参議院選挙目前です。

 自民党は、「改憲」が大きな争点だとしています。

 改憲の焦点が憲法9条ならば、これを変えることを国民が望んでいないことをはっきり示す時だと思います。

 安倍政権にノーをつきつけると同時に、憲法9条こそ、イエスなのだというメッセージを参議院選挙で示す時だと思います。

 来週、時間をみつけて「新聞記者」を観たいと思っています。

 「記者たち」すばらしい映画でした。ライナー監督、すばらしい映画をありがとうございました。

病院拠点型の性暴力被害者支援センターへ [2019/06/29 土 AM 08:00]

 今朝のしんぶん赤旗日刊紙に性暴力被害者ワンストップ支援センターのことが大きく取り上げられていました。

 私は、昨日閉会した6月県議会環境福祉委員会でこの問題を取り上げましたので、山口県の状況も含めて報告します。

 しんぶん赤旗はこう書いています。

 「ワンストップ支援センターの設置形態は、拠点となる病院がある「病院拠点型」と、拠点となる病院がない『連携型』と大きく分かれます。その他の形態もあります。日本弁護士連合会のアンケート調査(18年、54か所のセンター)では、設置形態を『病院拠点型』と答えたのは、12カ所でした。『病院拠点型』を選択した理由について、産婦人科医療や証拠採取、感染症検査のほか、被害者や支援者にとって「夜間を含め、安全安心な環境である』と回答しています。現在、病院拠点型ではないセンターのうち、設立当初、病院拠点型の創設を検討していたと回答したのは19カ所。しかし、将来的に病院拠点型への移行を検討しているのは2か所にとどまりました。アンケートについて報告した日弁連犯罪被害者支援委員会事務局委員の吉澤尚美さん(弁護士)は、病院拠点型への移行について、「一つの自治体がやるには限界があります。国からの財政的支援、国がセンターのある病院を高く評価する施策が必要』と述べました。『病院拠点型が増えていくと、性犯罪・性暴力被害に対する重大性への社会の認知が深まります。国が主体的にとりくむことが非常に重要だと思います』性暴力被害者にとって『病院拠点型』が望ましいいことは、内閣府も認めています。今年度『性犯罪・性暴力被害者支援交付金』の要綱によると、拠点となる病院の整備に使える交付金は、多くても1か所30万円にすぎません。産婦人科医療を担う医師、看護師の人件費も盛り込まれていません。全国研修会で報告した加藤さんは、大阪SACHICOでの診療や実態にふれ、被害者支援のための根拠法が必要だとして『性暴力被害者支援法制定』を訴えました。」

 2010年国連の「女性に対する暴力に関する立法ハンドブック」などの提言を参考に、2013年日弁連は「性犯罪・性暴力のためのワンストップ支援センター設置に関する意見書」を出しました。

 日弁連の提言は①総合病院内に拠点を有するワンストップ支援センターを都道府県に最低1か所②女性20万人につき1か所の「相談センター」の設置です。

 しんぶん赤旗にも紹介されていた日弁連の2018年の調査結果によると、センターが複数あるのが、7自治体です。島根や沖縄も複数です。

 沖縄県では、15年2月に開設した「沖縄県性暴力被害者ワンストップ支援センター」を病院拠点型に移行するための施設整備を行う事業が6月県議会に提出されたとしんぶん赤旗は報じています。

 山口県には、「連携型」の性暴力被害者支援センターが設置されています。

 私は、6月県議会環境福祉委員会で「山口県で二カ所目のセンターを病院を拠点に整備すべき」との質問を行いました。

 平川男女共同参画課長は「現在、8か所の病院と連携してセンターを運営している。今後とも病院との連携を深めセンターを運営していきたい」と述べました。

 私は、引き続き、山口県に病院拠点型のセンターが設置されるよう発言を行ってまいります。

 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

陸上イージス山口の資料にも誤り [2019/06/28 金 AM 06:25]

 21日付でしんぶん赤旗「日刊紙」は「イージス・アショア」問題について次のように報じました。

 「配備型ミサイル迎撃システム『イージス・アショア』の配備先をめぐり、防衛省が陸上自衛隊むつみ演習場を『適地』として5月に同県に示した説明資料に記載された高台の標高が、同省が昨年、地元へ説明していた数値と5メートルも異なっていたことが20日、明らかになりました。日本共産党の穀田恵二衆議院議員の調べによるものです。イージス・アショア配備をめぐっては、秋田市の陸自新屋演習場を『適地』とした説明資料でデータの誤りが明らかになっており、防衛省の『配備ありき』のずさんな対応への批判はさらに高まるとみられます。防衛省は今年5月の資料で、イージス・アショアのレーダーの電波が地表に当たることはないとする説明に関し、むつみ演習場内からレーダーを照射する方向にある山口県阿武町の『西台』という高台の最高標高を576㍍と記していました。一方、同省が2018年8月に示した県と萩市の照会に対する回答資料や住民説明会の資料は『西台』の最高標高を約571㍍と記載。『これより標高の低い地域にイージス・アショアから発せられる電波が直接照射されることはない』などと説明していました。『西台』の標高については、国土地理院の数値では574㍍で、同省の5月の資料と2㍍の違いがあることも判明しています。この点について、同省は資料作成に衛星地図ソフト『グーグル・アース』を用いていたためとし、『誤差の範囲で配備の可否に影響はない』と説明しています。山口県の村岡嗣政知事は20日、山口市内で記者団に、このままでは不信が高まるとして『丁寧な説明を心がけてほしい』と語りました。」

 岩屋防衛大臣がこの問題を含め来月2日・3日の日程で来県するとの報道があります。

 防衛省は、「秋田・萩」ありきの姿勢を改め、配備計画を白紙撤回すべきです。

 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

年金問題で宣伝 [2019/06/27 木 AM 06:39]

 昨日、宇部市日本共産党労働者後援会の皆さんと一緒に宇部興産前と宇部市役所前で宣伝行動を行いました。

 私は、年金問題を中心に訴えました。

街頭宣伝(2019年6月26日)

 宇部市役所前で街頭宣伝を行う私

 私が訴えた要旨は、以下の通りです。

・・・

 日本共産党の藤本かずのりです。この場所をお借りしてお訴えします。

 厚生年金だけでは老後資金が2000万円不足するなどとした金融庁の審議会報告書を契機に、年金不安が高まり、現在の年金水準引き下げの仕組み「マクロ経済スライド」の是非が議論になっています。安倍首相は先週、この仕組みの廃止を拒み、その理由として「7兆円の財源が必要」と述べました。国民が受け取るはずの年金が「マクロ経済スライド」によって7兆円規模で削減されることを認めた重大な発言です。「マクロ経済スライド」を廃止し、「減らない年金」を実現することが必要です。
 「マクロ経済スライド」は、自民・公明政権が2004年の年金法改悪で導入しました。年金額を決める時に、物価・賃金が上昇していても、その分より年金引き上げは幅を低く抑え込み、実質的に削減するものです。これらの仕組みによって安倍政権の7年間の年金は実質6.1%も減りました。この仕組みのもとでは現在41歳の人が65歳で年金を受け取れるようになるまで減らされ続けることになります。「100年安心」などという宣伝は全く成り立ちません。
 しかも、安倍首相は、党首討論(19日)で、日本共産党の志位委員長が提起した「マクロ経済スライド」廃止と財源を示した具体的対案について「ばかげた案」と否定するとともに、「7兆円の財源が必要」と言い出しました。22日のテレビ番組でも同様の発言を繰り返しました。これは国民が受け取れるはずの年金が「マクロ経済スライド」で7兆円も削られるということの表明です。政府は従来、この仕組みでどれくらいの規模で年金削減になるかという数字を隠してきました。これが首相の口から明らかにされたのです。
 日本共産党は、「マクロ経済スライド」廃止のため、①高額所得者優遇の保険料・給付の見直しで年金財源の収入を1兆円規模増やす②約200兆円にのぼる年金積立金の「温存」をやめて計画的に取り崩して活用をする③根本的対策として、年金の支え手である現役労働者の賃上げなどで保険料収入と加入者を増やし年金財源を安定化させることを提起しています。
 年金制度の在り方は、来月の参議院選の大争点となりました。日本共産党をご支援いただき、減らない年金を実現してまいりましょう。

・・・

 年金問題が来月公示される参議院選挙の一大争点となってきました。

 年金問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。 

茨城県が同性カップル公認へ  [2019/06/26 水 AM 06:34]

 昨日の「しんぶん赤旗」日刊紙は、次のように報じました。

 「茨城県の大井川和彦知事は24日の定例記者会見で、性的少数者(LGBT)のカップルを夫婦同様のパートナーとして認める「パートナーシップ宣誓制度」を7月1日から始めると発表しました。県によると、市区町村レベルでは既に22自治体で行われていますが、都道府県では初めてといいます。県内に住むLGBT当事者が、お互いをパートナーとして生活することを届け出ると、県が『宣誓受領書』を交付。県営住宅への家族としての入居申請や県立中央病院で親族同様の扱いを受けることなどが可能になります。双方が成人で配偶者がいないことが要件です。また県は、職員採用試験の申込書や各種申請書などの性別記載欄を見直すほか、LGBT当事者向けの相談窓口も開設します。関係団体を通じた当事者の実態調査や、県民向けの普及啓発なども行う方針です。大井川知事は、「基本的人権に関わる問題なので、いち早く対処することが行政の務めだ」と述べました。」

 私は、6月県議会で、県立高校の入試の願書の性別欄をなくすことを教育委員会に求め、副教育長が「現在検討しているところ」と答えました。

 茨城県のように、山口県でも「パートナーシップ宣誓制度」を導入するなどLGBTの方々の人権を擁護する施策を具体的に推進すべきだと思います。

 今後の議会でこの問題を取り上げていきたいと思っています。

 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

環境福祉委員会で健康福祉部の審議行う [2019/06/25 火 PM 04:06]

 環境福祉委員会二日目の審議が行われました。
 二日目は、健康福祉部の審議が行われました。

健康福祉部(2019年6月)

 環境福祉委員会で健康福祉部の説明を聞く私

 所管事項の説明で、「山口県手話言語条例(仮称)」(素案)が示されました。
 
 佐藤障害者支援課長は、条例制定の趣旨について「言語として手話の普及、手話の習得機会の確保に関する施策を推進し、手話が言語の一つとして尊重され、手話で生活できる地域社会に向けて、全県を掲げて取り組むための理念や基本的施策等を示すために制定するもの」と説明しました。
 佐藤課長は、今後のスケジュールについて「7月にパブリックコメントを行い、9月県議会で条例案を上程する予定」と説明しました。
 私は、「全国でいち早く手話言語条例を制定した鳥取県での取組みに学び、条例制定後は、取組方針を示すべき」と要望しました。
 私は、医療費助成制度について、1999年4月に制定された「山口県福祉医療制度検討協議会」について質問しました。
 本検討協議会は、「福祉医療助成制度について、将来に向けた制度の在り方等を検討する」ことを目的に設置され、県内の市町の担当課長と、山口県健康福祉部の部次長と厚政課長が会員となっています。
 開催状況について、松永厚政課長は「本協議会は、福祉医療制度に一部負担金を導入した2009年以降開催していない」と答えました。
 私は、「協議会は、要綱5条にある解散なのか、開催されていないだけなのか」と質しました。
 松永課長は「確認できていない」と答えました。
 私は、「9月県議会の本委員会で、協議会の現状を報告してほしい」と求め、松永課長は「9月議会の委員会で説明する」と答えました。
 私は、山口県市長会から「県民が安心して子育てできる環境を創出するための最優先の施策」として福祉医療制度の拡充が県知事に今年も要望されたことを指摘し、「協議会を開催し、福祉医療制度について市町の意見を聞くべきだ」と要望しました。

環境福祉委員会で環境生活部の審議行う [2019/06/24 月 PM 04:26]

 県議会環境福祉委員会が本日開かれました。
 本日は、環境生活部の審議が行われました。

環境生活部(2019.6)

 環境生活部所管の質疑を行う私(中央)

 宇部興産、大阪ガス、電源開発の3社で(仮)西沖の山石炭火力発電所の計画が進められ、環境影響評価準備書の審査が行われ、山口県知事も知事意見を4月経済産業大臣に提出しました。その直後に、本事業から大阪ガスが撤退することが明らかになり、宇部興産などは、ホームページで「環境影響評価準備書手続きの休止」を明らかにしています。
 私は、(仮)西沖の山石炭火力発電所の環境影響評価準備書の取扱いについて質問しました。
 小田環境政策課長は「5月21日、当該事業者が正式に環境影響評価書を取り下げることを表明した」と答えました。
 次に、私は、山口県庁エコ・オフィス実践プランについて質問しました。
 県庁の二酸化炭素排出量2012年度3万903トンを2020年度において、8%削減するとの目標を立てています。
 2017年度の削減割合について、小田環境政策課長は、「0.7%の削減割合だ」と答えました。
 私は、「来年度で計画期限を迎える本計画を更新し、県庁が全県の事業所の範となって、引き続き、二酸化炭素排出削減を行う」よう要望しました。
 次に、私は、第四次男女共同参画基本計画について質問しました。
 私は、2014年11月県議会で、男女共同参画計画に管理職に占める女性の割合を加えることを求め、当時の半田部長が「次期計画を策定する中で、検討する」と回答し、第四次男女共同参画基本計画に「県職員の課長以上に占める女性職員の割合」が指標に加わりました。県は、2017年、9%だった女性管理職の割合を2022年に14%にする目標を持っています。
 私は、「直近の女性管理職の割合」を質問し、平川男女共同参画課長は「10.7%」と答えました。
 私は、「来年度で計画期限を迎える本計画の更新作業」について質問し、平川課長は「来年度改定作業に入る」と答えました。
 私は、秋吉台エコミュージアムについて質問しました。
 秋吉台エコミュージアムは、山口県が管理し、美祢市が指定管理者となっています。
 私は、先日、秋吉台エコミュージアムを視察し、「二階の体験シアターの映像が動かない、エレベーターが動かないなどの状況が放置されている」ことを指摘した上で、「県が美祢市に払う指定管理料は0円となっているが、県は指定管理料を美祢市に払い、施設の適切な管理が行われるようにすべきだ」と提案しました。

 

獅子吼 [2019/06/23 日 AM 07:10]

 浅田次郎の『獅子吼」を読んでいます。

 この本は、浅田さんの短編小説6編を収めた小説集です、

、表題でもある「獅子吼」は、浅田さんの思想が凝縮された優れた「反戦小説」だと思いました。

 農学校畜産科を卒業した愚直な草野二等兵は、近くの動物園の飢えた動物達に残飯を届けようとして上官に見つかります。

 草野は、こう考えます。

 「人間が戦死するのは仕様ねだども、戦争をしてねえ動物が飢えて死ぬのは、あまりにも無慈悲でがんす。」

 一方、動物園の中のライオンの大将は、人間による戦争についてこう考えます。

 「肉体よりもすぐれたものを、どうして人間は造り出したのだろうか。自分の足よりも速いもの、自分の腕より、靭いもの、自分の牙や爪よりも鋭いものを。やがてそれらが自分を傷つけ、過分な欲望の基となり、ひいてはそうした必然の結果を神仏の規定した運命だと錯誤することになるのだと、どうして気付けなかったのだろう。たとえそれが太古の人間の浅知恵によるものだったにせよ、長い歴史の途中でただのいちども考えな直さなかったとは、あまりにも愚かしい。」

 最終盤で、作家の浅田さんは、「大将」に戦争の本質について次のように語らせています。

 「これは戦争ではないか。恨み憎しみのかけらもない相手に、『敵』という名を付けて殺す戦争ではないか。」

 ベトナム戦争の帰還兵で反戦活動家だった「アレン・ネルソン」さんの著作を思い出します。

 ネルソンさんは、ベトナムで初めて人を殺した時こう心に決めたといいます。

 「やつらはグークス(東洋人を蔑む言葉)であって、人間じゃないんだ。」

 ネルソンさんは、沖縄で、日本国憲法9条を知り、「第9条こそが戦争をなくす唯一の道」だと亡くなるまで、戦争体験を語り9条の大切さを訴え続けました。

 ネルソンさんは、「第二次世界大戦後、日本は世界中のどこにも爆弾を一個も落とさず、世界中の人々の命をだれひとりもうばっていません。これは第9条の力であり、この力を日本人みずからがもっと理解すべきだと思うのです。」と語っています。

 「恨み憎しみのかけらもない相手に、『敵』という名を付けて殺す」戦争がなくなる日が来ることを願ってやみません。

 だからこそ、私は、浅田文学を学んでいこうと思います。

 この文庫版の解説で、ミュージシャンの吉川晃司さんが、「尚友」という言葉を使っています。

 「書物を読んで昔の偉い人を友とする」という意味だそうです。

 浅田さんを「尚友」として、しっかり学んでいきたいと思います。

 近く「帰郷」という小説集の文庫版が出版されます。これも「反戦小説集」だとのことです。

 近くこの小説集も読みたいと思います。

 「獅子吼」は、何度も立ち返りたくなる私にとって大切な作品となりました。

 浅田ファンの皆さん、好きな作品をお教え下さい。

OECD調査 日本の教員勤務最長 [2019/06/22 土 AM 10:51]

 本日の中国新聞に私が、6月県議会で取り上げた教員の長時間勤務問題が報じられていました。

 山口県で、教員の長時間勤務の実態が大きな問題になっています。

 このような中、19日、経済協力開発機構(OECD)は、教員の労働や学校環境に関する国際調査結果を公表しました。

 日本の教員は事務作業などに追われ、勤務時間が小中学校とも参加国中、最長でした。

 20日付「しんぶん赤旗」の当該記事を紹介します。

 「中学校の勤務時間は、参加国平均が週38・3時間なのに対し、日本は約1.5倍の週56・0時間。小学校の平均値は出ていませんが、日本は週54・4時間で、どちらも最長でした。日本では『一般的な事務作業』『同僚との共同作業や話し合い』に時間を割いている傾向がありました。中でも中学校の課外活動指導が週7.5時間(平均週1.9時間)と突出していました。」

 県教委は、私の6月県議会の答弁で、教員の多忙化の解消策として「統合型校務支援システムの導入」を進めると答えました。

 統合型校務支援システムとは「生徒の基本情報、成績処理、出欠管理、保健関係情報など、統合して管理・処理する機能を有しているシステム」です。

 今年度は、岩国高校、徳山高校、防府高校、防府商工高校、山口高校、宇部工業高校、下関中等学校、下関双葉高校、大津緑洋高校の9校で、システムの運用を開始する予定です。

 県教委は、支援システムの県立学校への導入促進と同時に、私が提案した学校業務支援員の配置を検討すべきです。

 県教委は、教職員の増員を政府に働きかけ、県内の教職員を増やす努力を行うべきです。

 教員の長時間勤務がOECDの調査で世界で最長だということが明らかになりました。

 この問題に関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

6代目 三遊亭圓生 その2 [2019/06/21 金 PM 02:47]

 「落語 極めつき 昭和の名人12 6代目 三遊亭圓生(弍)」を聞いています。

 最初の「怪談 牡丹灯籠 ~栗橋宿」は見事な演劇を鑑賞しているようです。

 マガジンでは、三遊亭鳳楽さんが、師匠であった「圓生」を語っています。

 鳳楽さんは、圓生から次の言葉を聞いています。

 「噺を自分のものにするのは、お習字と同じ。最初はまず基本になるお手本の上に紙をのせ、なぞって形だけを覚える。少し経つと、今度はお手本を脇に置いて、それを見ながら書く。そして、すべてを覚えたら、お手本をなくして、自分ひとりで頑張って書いて勉強する。それで、『あっ、書けた』と思ったら、必ずお手本と見比べる。そうすると、いかに自分の字がまずいかがわかる。そうなればまたお手本を見直して稽古をし、また自分で書き、またお手本を見る。そんなことを何遍も何遍も繰り返して、ようやく自分なりの字が書けるようになる」

 圓生は、次の言葉も残しているとマガジンにあります。

 「噺家は砂山を登っているような了見で毎日精進しなくちゃいけません。砂山は一生懸命登ろうと思ったって、ずるずる滑ってなかなか上がれない。それどころかちょっとでも怠けもうものなら、底のほうまで滑り落ちてしまう。だから一生懸命精進しつづけなければならない。」

 マガジンは圓生の最後をこう書いています。

 「昭和54年9月3日、79歳の誕生日を迎えた圓生は、千葉県習志野市で1席演じた直後、急遽。まさに生涯現役、それも、第一線を貫いての昇天だった。」

 生涯現役だった圓生。努力を惜しまなかった圓生。

 「砂山」の例えは、私自身の励みになる言葉です。

 「政治家は砂山を登ってるような了見で毎日精進しなくちゃいけません。」

 この言葉を励みに、4年ぶりの6月県議会、最後まで精進していきたいと思います。

 一般質問が終わりました。来週から委員会審議です。しっかり準備したいと思います。

 圓生落語を聞きながら、毎日精進してまいりたいと思います。

 引き続き、県政に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。