環境と福祉の充実を目指して

月別バックナンバー [ 2016年 03月 ]

高校と政治活動 [2016/03/21 月 PM 01:01]

 18日の毎日新聞に「高校と政治活動」との社説が掲載されました。

 選挙権年齢の18歳以上への引き下げに対応し、生徒によるデモや集会への参加など、学校外での政治活動に事前届け出を義務付ける動きが愛媛県などで具体化していることに対し社説は「届け出制は生徒の自主的な活動を妨げるおそれがあり、行き過ぎた学校による関与だ。取り分け、県教育委員会が主導した愛媛県のケースは突出している。同様の対応が広がらぬよう、政府は届け出制を容認した見解を速やかに改めるべきだ。」と述べています。

 17日のしんぶん赤旗に「高校生の政治活動」との主張が掲載されました。

 赤旗主張は、「学校外や集会やデモにいったり、宣伝したり、署名を集めたりすることは、本来、憲法が保障している集会・結社・表現の自由にもとづき自由にできるはずです。しかし、いつ、どこで、どんな集会や行動に参加するのかを届け出ることになれば、結果的にどんな政治的考えを持っているか、どの政党を支持しているかなどを学校に知らせることになります。高校生は萎縮させらてしまいます。憲法が保障する思想・良心の自由は内面的精神的自由の中でも、もっとも根本的なものです。それは個人の思想信条を明らかにすることを、権力が強制することは許されないという内心の自由によって支えられています。生徒がどんな政治的考えを持っているかを、いやでも明らかにさせる届け出制は内心の自由を侵す重大な憲法違反です。」と述べています。

 18歳選挙権の実施にかかわり、文部科学省が高校生の政治活動にさまざまな制限をつける動きを強めています。学校の恣意的な判断で政治活動を禁止できるよう通知したのに続き、学校外での活動を学校に届け出させる「届け出制」を容認する見解も示しています。

 山口県教育委員会は校長の判断で、届け出制を導入できる旨を県議会で答弁しています。

 高校生の思想・良心の自由を侵害する憲法違反の届け出制を容認する文科省通知や「Q&A」は撤回すべきです。

 文科省通知に基づき、届け出制を強制したり、容認する都道府県の対応についても撤回すべきです。

 高校生が政治について自由に語り、行動できることは、民主主義を日本に根づかせるうえで焦眉の課題です。

 皆さんは、高校生が政治活動を学校に届け出することをどうお考えですか、お教え下さい。

 

精霊の守り人 [2016/03/20 日 AM 09:45]

 上橋菜穂子さん原作の「精霊の守り人」が実写ドラマとして昨夜からNHKドラマとして放送が始まりました。

 全22話の3部作となっているようです。再来年まで放送は続くようです。

 この作品のアニメも観ましたが、実写の迫力は圧巻でした。

 子どもたちと一緒に楽しみたいと思います。

 バルサ役の綾瀬はるかさんの殺陣シーンは迫力満点でした。

 綾瀬さんの女優として地平を拓く作品になる予感がします。

 文庫版の「精霊の守り人」の解説で作家の恩田陸さんは、この作品について次のように書いています。

 「下品な言い方だが、『モノが違う』。それが率直な感想だった。思えば、『ハリー・ポッター』シリーズ以降、有象無象の異世界ファンタジーが世界中に溢れた。それらは獲得するアイテムや敵味方のキャラクターのバラエティを描くことに終始しており、ポイント制のカードゲームを文字にしたようなものが散見されたように思う。長らく日本の作家や漫画家が、英米の異世界ファンタジーにあこがれ、西欧的世界を舞台にしたいと必死に勉強してゴシップロマンやヒロイックファンタジーを描こうとしたのに、彼らは自分たちのルーツや神話、宗教的拝啓といういわば地の利を放棄しているようにすら見えた。しかし、『精霊の守り人』を読んで、それは私の考えちがいだと気づく。それ以前の問題なのだ。そういう二流、亜流の異世界ファンタジーは、世界を構築すらしていなかったのである。」

 更に恩田陸さんは、「歴史や言い伝えの意味する真実、行事に残された手掛かりなど、作者の文化人類学的アプローチがよく生きていて、世界のなりたちや『記された歴史』という本質が見えてくるのも心憎い。くっきりと、私たちの棲む世界が、私たちの姿が浮き彫りになってくる。これこそが、私の考える異世界ファンタジーだ。」と書いています。

 恩田さんは、最後に「あなたはラッキーだ。私たちは、母国語で読める。しかも私たちが読むべきファンタジーにようやく巡りあったのだ。」と締めくくっています。

 最高の原作を、ドラマがどれだけ描ききることが出来るのか大いに楽しみです。

 最高の異世界ファンタジーである原作を改めて読み返しながらドラマを楽しみたいと思います。

 守り人シリーズのファンの皆さん、原作、アニメ、ドラマの感想をお聞かせ下さい。

 

 

下関市立小で学力テスト不正 [2016/03/19 土 AM 09:31]

 17日付毎日新聞は、「県教委は16日、下関市立小学校1校で、2013年4月と14年4月に実施された6年生対象の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の問題を解く順番を児童に指示する不正があったと発表した。」「発表によると、不正があったのは、いずれも国語の応用力をみるB問題。テスト前日に校長、教頭、学級担任ら7、8人が問題の傾向を確認した。その上で、児童にとって『難しい』と判断した問題を後回しにし、先にとかせる順番を決定。全クラスでテスト開始前にこの順番を黒板に書き、口頭で児童に指示した。」「今年2月12日、下関市教委に通報があり発覚した。市教委の聞き取り調査に対し、校長らは『児童の最初の問題であきらめてしまえば正確な学力が分からなくなると思った』と説明し、『点数を上げる意図はなかった』と話したという。」などと報道しました。

 文部科学省は、国公立の小学校6年生と中学3年生の全員を対象した全国学力テストを2007年から毎年実施しています。

 日本共産党は、2014年の総選挙政策で学力テストについて「全国学力テストがはじまってから各地で学校が平均点競走に走らされ、『平均点をあげるため先生が正解を教える』『ドリルばかりでほんらいの授業がおろそかになる』など問題が噴出しています。学力形成に有害な全国学力テストを廃止し、学力の全国的調査は抽出調査とします。面白く分かる自主的な授業づくり、学習のおくれがちな子どもへのケアを手厚くするなどほんらいの学力形成をすすめます。」と提起しています。

 大阪府教育委員会は、学力テストの結果を高校入試の内申点に反映する方針を発表しました。

 学力テストの実施要領には「序列化や過渡な競走が生じないよう十分な配慮が必要」とされているのに、本末転倒な対応が行われていることを文科省は放置してはならないと思います。

 1998年国連子どもの権利委員会がの「日本政府に対する報告書」の総括所見43に「競争の激しい教育制度が締約国に存在すること、ならびにその結果として子どもの身体的よおよび精神的健康に悪影響が生じていることを踏まえ、委員会は、締約国に対し(中略)過度なストレスおよび学校ぎらい(学校恐怖)を防止しそれと闘うために適切な措置をとるよう勧告する」とあります。

 国連子どもの権利委員会が指摘している競走の激しい教育制度は改善されたとは言えず、子どもへの悪影響は否めない状況にあるにも関わらず、2007年から更に過度な競争を子どもに強いる学力テストを文部科学省は実施しています。

 県内での不正事案もこのような背景があったのではないと私は思います。

 全国学力テストには毎年60億円の予算が使われています。この予算を少人数学級の実施などに回すほうが、子どもの学力形成にとって有用ではないでしょうか。

 県内での弊害が顕在化してきました。この際、全国学力テストは直ちに廃止すべきです。

 全国学力テストについての皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

 

宇部市立西宇部小学校第35回卒業証書授与式 [2016/03/18 金 AM 11:44]

 宇部市立西宇部小学校第35回卒業証書授与式が行われました。

 末次副市長や松田教育次長などの来賓の参列を得て盛大に開催されました。

 私は、PTA会長として次の趣旨で挨拶を行いました。

・・・

 卒業生の皆さんご卒業おめでとうございます。ご家族の皆さんにおかれましては、誠におめでとうございます。卒業式にご臨席いただいた教育委員会や地域の方々など来賓の皆様方に心から感謝を申し上げます。先生方におかれましては、卒業生のために今日までありがとうございました。

 さて、今日は、卒業生の皆さんのために絵本を持ってきました。「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」です。2012年にブラジルのリオデジャネイロで地球の未来について話し合う国際会議が開かれました。
 世界中から集まったか各国の代表者は、順番に意見をのべていきました。会議も終わりに近づいた頃、南米のウルグアイのムヒカ大統領が行った演説に大きな拍手が送られました。これは、その演説を絵本にしたものです。
 ムヒカ大統領は、環境悪化の原因についてこう述べています。「わたしたちが挑戦しなければならない壁は、とてつもなく巨大です。目の前にある危機は地球環境の危機ではなく、わたしたちの生き方の危機です。人間は、いまや自分たちが生きるためにつくったしくみをうまく使いこなすことができず、むしろそのしくみによって危機におちいったのです。」
 ムヒカ大統領は、貧乏についてこう述べています。「貧乏とは、少ししか持っていないことではなく、かぎりなく多くを必要とし、もっともっととほしがることである。」
 ムカヒ大統領は、社会の発展についてこう述べています。「社会が発展することが、幸福をそこなうものであってはなりません。発展とは、人間の幸せの味方でなくてはならないのです。人と人が幸せな関係を結ぶこと、子どもを育てること、友人を持つこと、地球上に愛があること、こうしたものは、人間が生きるためにぎりぎり必要な土台です。発展は、これらをつくることの味方でなくてはならない。」
 卒業生の皆さん、社会の発展が私たちの幸せにつながるような社会にしていくために、中学校でしっかり学んで下さい。
卒業生の皆さんは、18歳になれば政治に参加できる権利を得ます。6年間しっかり学んで、政治に参加するための準備をしてほしいと思います。
 卒業生の皆さんの未来が希望あるものであることを、今日参加しておられる皆さんとともに念願いたしまして、私の挨拶にしたいと思います。

・・・

 挨拶で引用した「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」は、私の生き方にも通じるスピーチです。

 多くの皆さんにこの絵本を読んでいただきたいと思います。

 卒業生の皆さんご卒業本当におめでとうございます。

 

仮面病棟 [2016/03/17 木 AM 07:34]

 知念実希人さんの「仮面病棟」を読みました。

 知念さんは現役の医師。

 現役の医師ならでは、医療サスペンスの秀作でした。

 本格ミステリーとしても最後までハラハラドキドキさせて、約三日間で一気に読みました。

 同時のこの小説は、社会派小説としても秀作だと思いました。

 事件が起る病院は、療養型病院。この病院には不似合いな豪華な手術室。

 この手術室では、身元不明の患者から臓器が取り出され、移植する手術が行われていたのです。

 移植を受けた患者から高額の報酬を院長は得ていたのです。

 貧困な人々の臓器が富める人々に移植されていたという事実が、この物語の根底に流れています。

 私は、この本を読んで、宗教学者・島薗進さんの「いのちをつくってもいいですか?」という本で書かれてあることを想起しました。

 この本には、「エンハンスメント」=「より強い、より有能な、より幸せな」人間を求める科学技術の在り方が書かれています。

 その一つの見方として、アメリカのブッシュ大統領時代の2003年に「治療を超えて」と題された報告書の内容が紹介されています。

 「治療を超えて」では4つのテーマでエンハンスメントに潜んでいる問題点が書かれています。

 一つ目は、「より望ましい子ども」を選び育てるこということ。具体的には、「子供の性別を選ぶ」ことと「生まれてくるいのちの選択」に関わることです。この中には、「子どものふるまいを改良する」ことも含まれています。

 二つ目は、「優れたパフォーマンス」。スポーツにおける体力増強についてです。

 三つ目は、「長寿を求める」というテーマです。

 最後は、「心を変える」というテーマです。

 島薗さんは、この本で「バイオテクノロジーを用いて人為的に『生』を拡大していくような医療のあり方は、そうした限界への自覚を見失わさせてしまうのではないでしょう。」と書いています。

 アメリカの報告書「治療を超えて」の副題は「バイオテクノロジーと幸福の追求」です。

 全ての人々の幸福が追求されるためのバイオテクノロジーであってほしいと思います。

 一部の人々の犠牲の上にある一部の人の幸福の追求のためのバイオテクノロジーであってはならないことを知念さんはこの小説でミステリーという形式を使いながら読者に伝えたかったのではないかと思います。

 「エンハンスメント」をどう考えたらいいのか、人類に突きつけられた大きな課題の一つだと思います。

 その事を考えるきっかけとして知念さんの「仮面病棟」は最良の書であると私は思いました。

 一気に知念ファンになり、昨日から「天久鷹央(あめくたかお)の推理カルテ」を読んでいます。

 知念ファンの皆さん、お勧めの作品をご紹介下さい。

 

書かずの753 [2016/03/16 水 AM 07:40]

 私が敬愛する作家の一人である相場英雄さんが原作を書き、中山昌亮さんが作画したコミック「書かずの753」一巻を読んでいます。

 大和新聞の敏腕記者戸塚文子が突然、日刊北海道というローカル新聞社に出向になることから物語は始まります。

 第一章の最後に、編集長が「俺達ゃジャーナリストの前にさ、ローカリストなんだ。」と語ります。

 編集長は「道民の生活い役立たねぇ新聞なら、そんな新聞いらねんだ」と言い切ります。

 地方新聞の役割は、住民の生活に役立つこととの信念は、私の仕事にも通じると感じました。

 「ローカリスト」という言葉も気に入りました。

 第五章では、北海道の自然の現状が描かれています。

 キタキツネにとって、与えられたスナック菓子などは、「下剤と同じ効果をもたらす。」とあります。

 「疥癬病という寄生虫病にかかると、ダニが前進の血管や皮膚を食い破り、キタキツネを苦しめる」とあります。

 私が知らない北海道の現実を伝える内容は、ローカリストであると同時にジャーナリスト精神にも合致したものです。

 この物語は、地方に住む人々を力強く応援するものだと感じます。

 このコミックを読んで原作の相場英雄さんの骨太の筆力に改めて感服しています。

 相場さんの近著「ガラパゴス」を今から読もうと思っています。

 今年も相場英雄さんのまさに国民の生活に根差した文章に注目していきたいと思います。

 相場英雄ファンの皆さん感想をお聞かせ下さい。

3.13重税反対全国統一行動宇部地区集会で挨拶 [2016/03/15 火 AM 09:04]

 昨日、ヒストリア宇部で、「3.13重税反対全国統一行動宇部地区集会」が行われました。

 集会後に、参加者は、宇部税務署までデモ行進を行いました。

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  デモ行進の先頭者の左から2人目が私です。

 そして、「納税者主人公の『納税者権利憲章』を制定すること。」などを求める申し入れ書を宇部税務署長に提出しました。

 私が、集会で行った挨拶の要旨は以下の通りです。

・・・

 3・13重税反対全国統一行動宇部地区集会にご参加の皆さんこんにちは、日本共産党の藤本一規です。連帯のご挨拶を申し上げます。

 この集会は、「いのち・暮らし、平和を守るため、戦争法を廃止し、消費税増税中止、重税反対、民主的税制・税務行政の実現へ全国民が声を上げよう」をスローガンに全国で行われています。日本共産党は、全てのスローガンに賛同し、その実現のために力を尽くす決意であることを最初に皆さんに申し上げたいと思います。

 その上で、今日は、消費税増税中止の問題について訴えたいと思います。

 消費税が、2014年から5%から8%になり2年が経過しましたが、家計消費支出は、2014年を100とした場合、今日、92.1と下回ったままです。石原経済再生大臣は、「2014年は夏が寒かった、春先には長雨があった。この天候不順が消費に大きな影響を及ぼした」と家計消費が落ち込んだままの理由を天災だと言い張るわけですが、会計消費が落ち込んだ本当の理由は、安倍政権が消費税を8%に引き上げたことが原因であり、正に人災であることを認めなければなりません。

 2014年5%だった税率を3年間で10%に引き上げると軽減税率を導入したとしても、13兆円の増税となり、一世帯当たり18万4000円、一人当たり8万1000円の負担増になることを麻生財務大臣が認めました。

 家計消費支出がこの2年間で大きく落ち込んでいるのに、一世帯当たり18万4000円の増税を行うと国民の家計も経済も財政も壊すことになることは明らかです。消費税を3年で5%上げる、来春10%にすることは絶対に行うべきではありません。

 皆さん、今年の夏には参議院選挙があります。2月19日には、野党5党が戦争法廃止と安倍政権打倒で選挙協力を行うことを合意しました。山口県でも民主、共産、社民が共同して野党統一候補を擁立しようと懇談を重ねています。

 安倍政権の足下の県と言われる山口県の定数1の選挙区選挙で、戦争法廃止と安倍政権打倒の候補者を擁立し、当選させようではありませんか。

・・・

 消費税増税に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

のどじまんTHEワールドでキルギスのグルムさんが優勝 [2016/03/14 月 AM 07:22]

 9日、日本テレビ系列で「のどじまんTHEワールド~2016春~」が放送されました。

 この番組にキルギスのグルムさんが出場し見事に優勝されました。

 我が家のグルムさんの「草原の鍵」というCDがあります。

 この曲の作曲者は、浅野佑悠輝さん。

 浅野さんは、宇部出身の音楽家の方で「小野田線」などが有名です。

 浅野さんが、妻が務める病院に来られコンサートを先日開かれました。

 その時に、妻が浅野さんの紹介でグルムさんの「草原の鍵」を購入しました。

 グルムさんの歌声は、子どもの頃に聴いた歌謡曲のような温かさがあります。

 「のどじまんTHEワールド」でグルムさんの歌をお聞きになられた方々は同様の感想をお持ちだと思います。

 テレビでグルムさんが優勝した時には、我が家では家族のように歓声をあげました。

 今、グルムさん曲を移動中の車の中で聴いています。

 テレビでの優勝をきっかけにグルムさんが日本の歌を歌うカバーCDが発売されるでしょう。

 グルムさんの色んな歌声を聴いてみたいと思います。

 妻と一緒に、これからも、グルムさんをこれからも応援していきたいと思います。

 皆さんもグルムさんの「草原の鍵」のCDをお聴き下さい。

 購入の方法をお知りになりたい方は、私にご連絡ください。

福島の苦しみから学ぶ [2016/03/13 日 AM 08:44]

 昨日、山口市にある徳證寺において、原発事故現状報告会「福島の苦しみから学ぶ」-私たちができることを考える-と題する講演会が行われ参加してきました。

 講師は、福島県双葉郡双葉町にある浄土真宗本願寺派光善寺の副住職である藤井賢誠さんでした。

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  福島県双葉町光善寺副住職・藤井賢誠さん

 藤井さんは、福島県の被災地の状況をリアルに話されました。

 藤井さんが副住職を務められるお寺は、双葉町にありますが、門徒の多くは大熊町です。

 福島第一原発周辺に門徒が集中し、門徒の99%が福島原発事故のため避難生活を送っておられます。

 多くの方々がいわき市の公営住宅などで暮らしておられます。

 いわき市では、原発事故で避難された方とそうでない方で感情の溝が出来始めているようです。

 NHKは、「原発賠償御殿 仲良くしない やりすぎ」とスプレーで書かれた落書きを写しだしました。

 賠償がされる住民とそうでない住民の間に溝が出来ていることについて、藤井さんは「お互いが悪いわけではない。事故がなかったらこのような対立はなかった。批判する人も事故さえなかったらこのような行動はしなかったはず。」と語ります。

 福島県での震災関連死は2000人を超えています。岩手県の455人、宮城県の918人と比べても突出しています。

 福島県での死者・行方不明者が昨年末で3835人です。その内関連死が半数以上を占めています。

 同じ被災者の中でも福島の困難さを震災関連死の多さが示しています。

 藤井さんは、「フクシマの事、震災の事を、忘れずに、教訓を生かしてほしい」と語ります。

 藤井さんは、ドイツの政治家ビスマルクの言葉を引用し、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶというが、本当の愚者は、忘れようとする。慢心にならないでほしい。」と最後に参加者に訴えました。

 藤井さんの口から福島に行きながら放射能とたたかう日々の困難さをお聞きすることが出来ました。

 原発事故さえなかったらこのような困難は生まれなかったのです。

 その事を私たちは、5年目以降の日々も忘れてはならないと思いました。

 これからも福島の声を聞く努力を続けていこうと思いました。

 私は、福島の教訓を山口県に生かすために、やはり上関原発の建設中止を求めていきたいと思いました。

 藤井さん貴重なお話しをありがとうございました。

君の膵臓を食べたい [2016/03/12 土 AM 10:33]

 住野よるさんの「君の膵臓を食べたい」を読み終わりました。

 この本を読んでいると小学校5年生の娘が、「父さん読み終わったら貸して」と言いました。

 これから娘がこの本を読むことになります。一緒に感想を出し合いたいと思います。

 この作品は、住野さんのデビュー作ではありますが、2016年本屋大賞候補作です。

 これまで本屋大賞候補作には大いに励まされてきた私ですが、この作品からも多くの事を学ぶことが出来ました。

 この作品の中で、一番考えさせられたのは、主人公の「僕」が「選択」に気づく場面です。

 「彼女と出会ったあの日、僕の人間性も日常も死生観も変えられることになっていた。ああそうか、彼女に言わせれば、僕は今までの選択の中で、自分から変わることを選んだのだろう。」

 「違う選択もできたはずなのに、僕は紛れもない僕自身の意思で選び、ここにいるんだ。以前とは違う僕として、ここにいる。」

 この本を読んでおられない方にこの部分だけ引用しても意味が伝わりにくいかも知れません。

 説明をするとネタバレになりますので、詳しく書くこともできません。

 「僕」は、彼女に出会い変わった自分に気づきます。

 彼女から与えられたものと思っていたが、選択してきた自分だと気づくシーンが引用した部分です。

 親鸞聖人に和讃に「五濁悪世の友情の選択本願信ずれば不可称不可説不可思議の功徳は行者の身みてり」とあります。

 五木寛之の親鸞に「選択」とは「みずからが選びとったということだけではなく、むこうから選びとられた、という事実も大切なのではないか。」と書かれています。

 親鸞が言う「選択(せんちゃく)」には、自らが選び取ったという意味と、向こうから選ばれたという二つの意味があるようです。

 その意味において、この本の僕が彼女に会って様々な選択をして成長したことには、自分が選んだという意味と、彼女から選ばれて様々な経験をした側面があるような気がします。

 人間は生まれた時から選択の連続なのかも知れません。

 親と子の関係もそうでしょう。

 子にとって親は選べないというますが、親子である以上、選び、選ばれた関係なのかも知れません。

 私がいままで歩んだ51年の人生も、選び、選ばれた選択の連続だったなあと振り返ることが出来ました。

 「君の膵臓を食べたい」は青春小説の金字塔となる名作だと思います。

 多くの方に読んでいただきたいですし、本屋大賞の受賞も願っています。

 今日から、住野よるさんの最新作「同じ夢を見ていた」を読んでいます。

 住野よるさんのファンの皆さん、感想をお聞かせ下さい。