かえる通信No4(2015年8月1日) [2015/07/28 火 PM 05:04]
うべ憲法共同センター主催の講演会に350名集う
小林節さんが戦争法案を斬る
集団的自衛権は憲法違反
七月十九日、うべ憲法共同センター主催の憲法学者・小林節さん講演会が宇部市内で行われ、県内各地から超満員の三百五十名の市民が宇部市男女共同参画センターに集まりました。
小林節さんは、「戦争法案」の潮目を変えたといわれる衆議院憲法審査会で「戦争法案は憲法違反」と発言した三名の憲法学者の一人です。
小林さんは、「集団的自衛権の行使は、アメリカが海外で起こした戦争に、日本の自衛隊が支援するもの。憲法九条とは相いれない」と話ました。
その上で、小林さんは、「新安保法案の違憲性を裁判で争う『違憲訴訟』を展開したい」と決意を語りました。
更に、小林さんは、「自民党政権に代わる新しい政権を樹立し、新安保法案を廃案に追い込もう」と訴えました。
講演会の成功は、安倍首相の地元と言われる山口県内で、戦争法案に対する怒り、安倍政権への怒りが広がっていることを示しました。
宇部市で講演する小林節慶應大学名誉教授
参院山口選挙区に松田氏擁立
日本共産党山口県委員会は、十二日、県庁で記者会見し、来年夏の参議院選挙山口選挙区に党県委員の松田一志氏(五七・新)を立ててたたかうと発表しました。
松田氏は「戦争法案反対を貫き、県民の平和を守りぬく」と語りました。
山口県党会議で発言する松田一志選挙区候補
防衛官僚として40年の柳沢協二さんが
憲法無視の新安保法制の問題点を論じる
日時 9月6日(日)午後2時~4時
場所 宇部市男女共同参画センター 3階軽運動室
柳澤協二(やなぎさわ・きょうじ)さんのプロフィール
9月6日に宇部市で講演する柳澤協二さん
1946年、東京都生まれ。防衛庁(当時)に入庁。防衛審議官、運用局長、官房長などを歴任し、2002年、防衛研究所所長。04年から09年にかけて、内閣官房副長官補。
主催 うべ憲法共同センター 宇部市五十目山町15-2
山口民医連内 ℡ 0836-35-9355
藤本 携帯 090-3747-2855
共催 憲法9条の会うべ 宇部緑橋教会内
℡・fax 0836-21-8003
後援 宇部日報社
一気
念仏者九条の会・山口の学習会で、名古屋大学名誉教授の平川宗信さんのお話を聞きました▼平川先生は「真宗念仏者はいかなる国家と憲法を求めるのか」と題して話をされました。平川先生は、「阿弥陀の第一願『国に地獄・餓鬼・畜生あらば、正覚を取らじ』という『無三悪趣』がある。この考えは、憲法前文に通じる」とのべました▼平川先生は、自民党の憲法草案の9条部分について「国を戦争に向かわせるものであり、地獄を求めるもの」と批判しました。更に、自民党の憲法草案の前文で、経済成長をうたっていることについて「世界は持続的な発展を求めている時代だ。餓鬼を目指すものと言える。」と批判しました。平川先生は、自民党の憲法草案は、「地獄・餓鬼・畜生を目指すものであり、『三悪趣国家』を目指す改憲案だ」と厳しく批判しました。戦争法案廃案を訴えました。
かえる通信No3(2015年7月1日) [2015/07/01 水 PM 04:33]
うべ憲法共同センターがスタート
憲法が活きる宇部市を
代表に坂田医師、事務局長に藤本前県議
六月二十日、うべ憲法共同センターの設立総会が約六〇名の市民が参加して行われました。
総会は、代表に、宇部協立病院の坂田勇司医師を、事務局長に藤本一規前県議を選びました。
七月十九日に憲法学者である小林節さんを招いた講演会を行うなどの行動計画を確認しました。
設立総会の後、戦争法案に関する学習会を山口民報の山本編集長を講師に行いました。
山本さんは、「戦後七〇年間戦争をしなかったのは、国連加盟一九三か国のうち八か国しかなく、アジアでは日本とブータンだけだと日本経済新聞が今年一月二十四日に報道している。日本は、憲法九条に基づく平和外交で国際的な役割を発揮すべきだ。」と訴えました。
総会と学習会の後、参加者は、「憲法9条を守ろう!」「憲法違反の戦争法案は廃案にしよう!」などを市民に訴えながら市内をパレードしました。 パレードに対して、車や家から手を振る市民の姿が多くみられました。
「戦争法案ノー」を市民に訴えるパレードを行う
県が、原発の埋め立て来年6月まで判断先延ばし
山口県は、六月二十二日、中国電力が申請した上関原発建設予定地の公有水面埋め立て免許の期間延長について、さらに一年を期限に審議を継続する判断を行いました。
中国電力に県は、七度目の補足説明を求める文書を送付しました。
中国電力が埋め立て免許の延長申請を県に提出して、来年六月二十二日まで延長されれば、三年半の先送りとなります。
憲法審査会で戦争法案は違憲と発言
憲法学者・小林節さんの宇部講演会
日時 7月19日(日)午後2時~4時
場所 宇部市男女共同参画センター・フォー・ユー3階軽運動室
演題 「新安保法制は、法的、政治的、経済的に愚策」
講師 憲法学者・小林節さん
慶應義塾大学名誉教授の小林節さん
小林 節(こばやし せつ)さんプロフィール
慶応義塾大学名誉教授、弁護士。法学博士。1949年東京都生まれ。1977年慶大大学院法学研究科博士課程修了。2014年より慶大名誉教授。著書に『「憲法」改正と改悪』(時事通信社)、『白熱講義!日本国憲法改正』(KKベストセラーズ)他。
主催 うべ憲法共同センター
山口民医連内 電話35-9355
事務局 藤本 携帯090-3747-2855
共催 憲法9条の会うべ 宇部緑橋教会内 電話21-8003
一気
元防衛官僚・柳澤協二さんの「亡国の集団的自衛権」を読んでいます。柳澤さんは「かつて自民党の政治家たちには、さまざまな価値観を持ちながらも、『戦争をしてはいけない』という共通の判断基準があったように思います。しかし、戦争体験を持たない世代が政界の中心を担うにつれ、人を殺すことや人が死ぬことに対する実感がまったくない政治家が、『戦争もありだ』という前提で国の安全保障に関わる問題を議論するという恐ろしい事態になっています。戦争は政治の延長であり、政治の失敗が本来防げるはずの『無駄な戦争』を引き起こすという自覚が、現在の政治にはたしてあるのでしょうか。」と述べています▼結論として「集団的自衛権は、日本の防衛にとってはむしろ有害無益のものです。」と断じています。安倍首相は、今こそ、柳澤さんの意見に耳を傾けるべきです。