環境と福祉の充実を目指して

「十七文字の戦争」読書ノート① [2018/10/06 土 AM 09:44]

 私は、30歳の頃、ラジオから時実新子さんの川柳の本の朗読を聞き、「川柳」を始めました。

 時実新子さんが主宰された「川柳大学」の同人として、関西で開かれる会合にも参加して、指導を受けてきました。

 川柳を始めて20年以上となりました。

 今は、医療生協健文会機関紙「健康のひろば」と山口民報の川柳欄の選者を務めています。

 さて、今、田村義彦著「十七文字の戦争 -川柳誌から見た太平洋戦争と庶民の暮らし-」を読んでいます。

 戦争と川柳を語れば、「手と足をもいだ丸太にしてかえし」を戦時中に発表した反戦川柳作家「鶴彬」が有名です。

 私にとって「鶴彬」は、時実新子さんと並んで私が尊敬する川柳作家です。

 太平洋戦争中に発行されてきた川柳誌にどのような句が掲載されてきたかを描いた著作は初めて読みました。

 1942年7月に発行された川柳誌「番傘」に「作句道場」の選者・小田夢路はこう書いています。

 「・・・大東亜戦争下の今日、思想関係とか、防諜関係から余程注意して作句せねばならないなつてゐるため、お互いがその安全を期するの余り、作句範囲をいよいよ狭く考えて、あれもいけない、これもいけないと恐れすぎてゐる傾向さえうかかがはれて、選者は益々むつかしく戦時下と云う広い意味の題詠の選をしてゐるやうなもので、自然厳選せざるを得ぬので困ってゐるのが本当のことである」

 1942年7月に発行された川柳誌「川柳きやり」に「文学報国会の設立に寄す」という記事が掲載されています。

 「新世界観を樹立せよ 大東亜戦争と文芸の使命 情報局次長 奥村喜和男・・・近代戦は、総力戦であるといわれる、大東亜戦争はその意味で、単に武力選のみならず、経済戦、宣伝戦、思想戦、文化戦の前面にわたる一大綜合戦だといわれてゐる、そこでその思想戦、文化戦に特に関係の深い文芸家の方々が、強力な一元的団体を組織され、その走力を結集されるということは、物的人的すべての力を、戦争目的に集中するという総力戦の立場からも必要な措置といふことができるのである(略)」

 1942年、5月26日「日本文学報国会」が組織され、川柳を含む文学が丸ごと翼賛体制に取り込まれてしまいました。

 1942年、「川柳けやり」5月号にはこのような句が掲載されています。

 奉安殿ヨイコに成つたぼんのくぼ 埼玉 大塚劍狂兒

 1941年生まれの田村さんは、この句にこのような解説を行っています。

 「奉安殿=天皇と皇后の写真(御真影)と教育勅語を納めた建物。この建物の前では神社に参拝するように、深々とおじぎをすると、ほんのくほが見えます。私にもおじぎした記憶があります。『どうして?』『ここではそうするの』とおふくろ。まだ戦前をひきずっていたのですね。敗戦後間もなく市役所の前。奉安殿が壊されたがれきの前でした。四歳の幼児にはがれきの山に見えました。」

 第4次安倍改造内閣の柴山文科大臣が、教育勅語を現代的にアレンジすれば、教育で使うことを「検討に値する」と発言しました。

 教育勅語の根本原理は「一旦緩急あれば義勇公に奉じ以て天壌無窮の皇運を扶翼すべし」です。

 教育勅語は、戦前に果たした役割の反省から戦後、1948年に衆議院で「排除決議」が、参議院で「失効決議」が採択されています。戦後、両院は教育勅語を否定する決議を行っているのです。

 庶民から自由に川柳を読む自由を奪い、「お国のために血をながせ」と教えた時代に逆行させる大臣の発言は許されません。

 私の最近の川柳の句に次があります。

 「トランプに会う度武器を買わされる」

 このような句を書いたら鶴彬のように逮捕され投獄されるような世の中に戻してはなりません。

 表現の自由が保障されるとはどういうことか、戦争に向かう翼賛体制とはどういうものだったのかを考えさせる良著です。

 1942年5月の「番傘」に次の句があります。

 「喜んで死ねる覚悟に育てられ 大牟田 しかを」

 このような句ばかりが新聞の川柳欄に並ぶ時代を戻してはなりません。

 これからも時実新子さんの指導を思い起こしながら自由に川柳を書き続けようと決意を新たにする良著でした。

 田村義彦著「十七文字の戦争」から引き続き多くの事を学んでいきたいと思います。

 

宇部市に縁のある本庶佑さんがノーベル医学賞を受賞 [2018/10/05 金 AM 06:48]

 ノーベル医学賞を受賞した本庶佑さんは、京都市生まれ、宇部市育ちで神原小、神原中、宇部高を卒業して、京都大学医学部に入られました。

 宇部市役所本庁舎には、「祝 ノーバル生理学・医学賞受賞 本庶佑さん」の横断幕が飾られています。

 私の長男が宇部高で、本庶さんの後輩になります。少しの接点ですが、受賞の嬉しさが倍増します。

 「私は、本庶さんのお父さんの講義を受けていた」と当時医学部に通っておられた方からお聞きしました。

 「10年前から本庶さんはノーベル賞に一番近い人物と言われていた」と宇部高OBの方からお聞きしました。

 やはり、本庶さんの地元の宇部市ですから、本庶さんの受賞を身近に感じておらる方が多いようです。

 今日のしんぶん赤旗日刊紙の「主張」で本庶さんの医学賞受賞が取り上げられ、次のように書かれています。 

 「本庶氏は、記者会見で『生命科学に投資しない国は未来がない』とのべました。『もうかっている分野にさらにお金をつぎ込んでいては、後れを取る。基礎研修を組織的、長期的な展望でサポートし、若い研究者が人生をかけて良かったと思える国になることが重要』だと強調していることは傾聴すべきです。安倍晋三政権は、国立大学運営費交付金などの基礎的経費を削減する一方、競争的資金を増加させる『選択と集中』により、資金獲得競争を激しくさせ、成果主義をまん延させてきました。しかも、『統合イノベーション戦略』(6月)で、民間資金の獲得額に応じて交付金の増減を強める仕組みの導入を決めています。交付額の獲得競争が一層激化し、民間企業の投資が見込めない長期的な視野に立った基礎研究などはますます切り捨てられます。本庶氏ら科学者の訴えに耳を傾け、基礎研究を重視する政策に転換することを強く求めます。」

 3日付のしんぶん赤旗日刊紙の「潮流」にも本庶さんの研究が取りあげられています。

 「今回ノーベル医学・生理学賞を受けた本庶佑さんは、ブレーキ役の物質を発見し、その働きを抑え、がん細胞への攻撃を続けさせる新しい治療法で大きな成果をあげました。研究はがん薬『オプジーボ』の開発につながり、患者たちに福音をもたらしました。この薬は当初、ひとり年3500万円もかかっていましたが、共産党の小池晃議員が国会質問で大幅な値下げを求め、来月から3分の1まで下がります。」

 内閣改造・自民党役員人事を受けて行われた「日経」「共同通信」の世論調査で安倍内閣の支持率が下落しています。

 安倍政権は、本庶氏ら科学者の訴えに耳を傾け、国立大学運営費交付金などの基礎的経費の削減を止め、基礎研究を重視する政策に転換すべきです。

 改めて、宇部市民の一人として、本庶佑さんのノーベル医学賞受賞を喜びたいと思います。

 

映画「散り椿」 [2018/10/04 木 PM 05:02]

 木村大作監督の映画「散り椿」を観ました。

 映画のパンフレットで、木村大作監督は、2014年に「春を背負って」を撮った後に、自分にあった企画はないかと探し始め、「戦国から江戸時代に生きた侍の、何か事を起こす時に覚悟して行動するという精神性が、自分にあっていると思ったんです。」と語っています。

 その上で、木村監督は、葉室麟さんの原作「散り椿」を映画にしようとした理由を次のように書いています。

 「一番引き込まれたのが、主人公・瓜生新兵衛が言う『大切に思えるものに出会えれば、それだけで幸せだと思っております。』という言葉。俺の人生も黒澤明監督や高倉健さんなど、人生の節目で大切な人と出会ったことで今がある。自分にピッタリの言葉で、共感出来たことが大きいですね。またこの物語が、女性の思いによって引っ張られていくところも、これまでの時代劇にはなくて新しいと感じたんです。」

 この映画を通して、岡田准一さんという俳優の大器を見せつけられる思いでした。

 木村監督は、岡田さんについてこう語っています。

 「原作を読んだ時点で岡田さんと会ったこともなかったけれど、彼が出ている作品を観て『静謐』な雰囲気が印象的だったんです。セリフを何も言わずにその場にいる時の佇まい。そこに高倉健さんに通じるものを感じて、最初から新兵衛は岡田さんをイメージしていました。」

 木村さんが、映画の「撮影」を担当した作品を見ると、高倉健主演の映画が数多くあります。

 「海峡」「居酒屋兆治」「ホタル」「鉄道員(ぽっぽや)」「ホタル」「単騎、千里を走る。」

 以上、木村大作さん「撮影」、高倉健さん主演の映画を私は全部、映画館で観ました。

 私の映画遍歴に高倉健さんと木村大作さんの存在があったことを今更ながら知りました。

 原作の葉室麟「散り椿」(文庫版)の解説で、中江有里さんは、次のように書いています。

 「本書の登場人物は、誠実であろとする。しかし今も昔も誠実がゆえに、生きづらさを抱え込む人が多い。誠実でありたい、と思っても世の中を渡るには、その誠実さが邪魔になることもある。」

 映画「散り椿」の新兵衛は、その局面で「誠実」であろうとします。

 その一つ一つが心に残る映画でした。

 岡田准一さんの立ち振る舞いや殺陣が見事の映画でした。

 木村監督、すばらしい作品をありがとうございました。

 次回作を大いに楽しみにしています。

 葉室麟さんの原作を読んでいこうと思います。

 「大切なもので出会えば、それだけで幸せだと思っております。」

 すばらしい言葉です。

 葉室さんが遺された言葉を少しづつ辿っていこうと思います。

「ある男」読書ノート① [2018/10/03 水 AM 07:42]

 「マチネの終わりに」から2年ぶりの新作長編小説。平野啓一郎さんの「ある男」を読んでいます。

 平野さんは公式サイトでこう書いています。

 「『透明な迷宮』以来、『ページをめくる手が止まらない』小説ではなく、『ページをめくりたいけどめくりたくない、ずっとその世界に浸りきっていたい』小説というのを考えてきました。」

 私は、「空白を満たしなさい」で平野啓一郎さんが好きになり、「マチネの終わりに」で大好きになりました。

 公式サイトからこの本の紹介文を引用します。

 「宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。長男を引き取って14年ぶりに故郷に戻ったあと、『大祐』と再婚して、新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。ある日突然、『大祐』は、事故で命を落とす。悲しみにうちひしがれた一家に『大祐』が全くの別人だったという衝撃の事実がもたらされる・・・。」

 今、読んでいるのは、里枝が「大祐」が別人だと知って、弁護士の城戸に相談する場面です。

 城戸もなぞに満ちた人物です。

 「ある男」を読み始めたばかりですが、「ずっとその世界に浸りきっていたい」気持ちは伝わってきました。

 平野さんは、公式サイトのメッセージでこうも書いています。

 「何かとくたびれる世の中ですが、小説を読むことでしか得られない精神的なよろこびを、改めて、追求したいと思っています。」

 今、小説を読む「精神的なよろこび」を感じています。

 忙しい中ですが、隙間の時間に、「ある男」の世界をさまよっています。

 ところで、「マチネの終わりに」が映画化されることになりました。

 主演は、福山雅治さんと石田ゆり子さん。作品のイメージにぴったりです。

 平野さんの小説が映像になるのは、初めてではないでしょうか。

 この小説は、音楽にまつわる物語なので、映像と音楽のコラボが今から楽しみです。

 映画「マチネの終わりに」今から楽しみです。

 気が早いですが、「ある男」も是非映像化していただきたいと思います。

 関係者の皆さん、よろしくお願いいたします。

 それでは、引き続き、「ある男」の世界を楽しみたいと思います。

 平野さんの小説はいいですね。

 平野ファンの皆さん、好きな小説をお教え下さい。

 

沖縄県知事選、玉城デニー候補が圧勝 [2018/10/02 火 AM 06:58]

 9月30日、ミサイル基地をつくらせない県民大集会で私は、「今日は、9月30日、沖縄県知事選の投票日です。沖縄でデニー知事を誕生させ、山口からミサイル基地はいらないの声を安倍政権に届け、今日、9月30日を安倍政権の「終わりの始まり」の日にしようではありませんか。」と発言しました。

 沖縄県県知事選挙で玉城デニー氏が圧勝しました。志位和夫委員長は、「玉城デニー候補の勝利は、首相官邸が主導し、国家権力を総動員して沖縄県の民意を押しつぶそうとした安倍政権に対する痛烈な審判ともなりました。」との談話を発表しました。

 ミサイル基地をつくらせない集会の「集会宣言」に「私達は、戦争せず、戦力を持たず、平和外交によるふる里を守りたいのです。殺し殺される事態ではなく、福祉・教育・医療の充実によって『平和のうちに生存する権利を充たしたいのです。」とあります。安倍政権は、強権政治を止めて、国民の「平和のうちに生存する権利」を尊重する政治を行う時です。

 昨日の朝日新聞の伊東聖那覇総局長のコメントが目にとまりました。

 「沖縄県民は4年前と同じく、辺野古移設に明確に反対している候補を選んだ。『沖縄に新たな基地はこれ以上いらない」という意思表示だと言える。」「辺野古の海の埋め立ては刻々と近づく。辺野古移設について、我々は決着済みの『過去の問題』と思い込んではいないか。目の前にある現在の問題、移設すれば100年はなくならないという未来の問題ではないのか-。沖縄の選択の意味を、政権も我々も、いま一度考えくてはならない。」

 安倍首相は、自ら受け取った「建白書」=「米軍普天間基地を閉鎖・撤去し、県内移設を断念すること。」が沖縄県民の意思であることを再認識し、今後の政治を行う時です。

 

ミサイル基地つくらせない県民大集会 [2018/10/01 月 AM 08:45]

 ミサイル基地をつくらせない県民大集会実行委員会が主催する「ミサイル基地をつくらせない県民大集会」が、9月30日に、阿武町のうそんセンターで行われました。台風が接近する悪天候にも関わらず250名が県下各地から参加しました。
 主催者を代表して、広兼事務局長は阿武町長がミサイル基地の配備反対を表明したことについて「阿武町民の皆さんの民主主義を国に届けよう」と挨拶しました。
 記念講演を行った山大名誉教授の増山博行さんは「佐世保基地では5月に市民の車の電子機器が一斉に止まるという出来事が起きた。イージス艦のレーダーの電波が影響していることは明らか。防衛省は、レーダーの電波の影響はないと説明しているが、影響はある。」
と話しました。
 白菜農家の白松さんは、「高校2年生の孫娘が『お爺ちゃん、イージス・アショアなんか絶対に作らせちゃいけんよ。』と言われたと語りました。

 私は、念仏者9条の会のメンバーとして「仏教の経典に『兵戈無用』(兵隊も武器もない世の中)という言葉を大切に念仏者9条の会は活動している。ミサイル基地は必要ない」と発言しました。

 集会パフォーマンスとして、ミサイル基地は「いらん!」という文字を参加者でかざしました。

ミサイル基地いらない集会

 ミサイル基地反対集会でのパフォーマンス

 最後に、「私達は、戦争せず、戦力を持たず、平和外交によるふる里を守りたいのです。殺し殺される事態ではなく、福祉・教育・医療の充実によって『平和のうちに生存する権利を充たしたいのです。本日、ここに結集した私たちは、巨大ミサイル基地であるイージス・アショアの配備計画撤回に向けて、さらにこれから力を合わせ歩んでいくことを宣言します。」とする集会宣言を参加者一同で確認しました。

 一人ひとりの発言がすばらしく、すがすがしい集会でした。

 台風が接近する中での集会でしたが、250名の皆さんの熱気を感じる集会でした。

 ミサイル基地をつくらせないために引き続き、力を尽くしたいと思います。

 ミサイル基地の建設に関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

見初校区での藤本囲む集いに20名 [2018/09/30 日 AM 07:05]

 昨日、見初ふれあいセンターで「藤本かずのりさんを囲む集い」を行い、約20名の方が参加されました。

見初集い

見初ふれあいセンターで行われた私を囲む集い

 私がお話した趣旨は以下の通りです。

・・・ 

 本日は、藤本囲む集いにお集まりいただきましてありがとうございます。

 私は、日本福祉大学を卒業して、2年宇部協立病院に勤務した後、26歳で市議会議員に初当選しました。その時は、厚南地域と見初地域が担当地域で見初地域の皆さんには大変お世話になりました。
 何としても来春の県議会議員選挙で議席を回復させて、再び県議会で皆さんに恩返しする決意です。
 さて、国政の問題についてお訴えしたいと思います。
 安倍さんが、衆議院を解散したのが昨年の9月28日です。私は、比例代表候補に決まり、中国地方各地で訴えていました。安倍さんは、「国難突破解散」と言いましたが、1年を経て、安倍さんが首相の座に座り続けることこそ、最大の国難であることが明らかです。
 資料1を見て下さい。安倍さんは、昨年9月の解散表明で、「選挙を行うことによって北朝鮮問題の対応について国民に問いたい。」と「北朝鮮の脅威」を何度も口にしました。
 ところが、1年で事態は大きく転換しました。今月18日19日には、今年3回目の南北会談が開かれ、南北間の不可侵合意や北朝鮮のミサイル実験場の廃棄や重要な核施設について米国が「相応措置」を示した場合の「永久放棄」などが確認されました。アメリカはこれを歓迎し、米朝関係の「変革」を目指して交渉再開を準備するとし、2度目の米朝首脳会談への動きも出ています。
 こうした中、安倍首相は何の役割も果たせず「圧力一辺倒」路線の破綻は明確です。「北朝鮮脅威」という9条改憲の最大の口実が崩れました。
 安倍9条許さない。たたかいを大いに強めていきましょう。
 次に沖縄県知事選挙の問題をお話したいと思います。
 資料2を見て下さい。志位委員長は、沖縄県委員会主催の「必勝集会」で、「翁長さんの遺志を引き継ぎ、辺野古に基地は絶対に造らせない」「デニー候補が知事になれば辺野古に決して基地は造れない」を最後まで訴え切ることが大切だと述べました。
 資料3を見て下さい。「オール沖縄」の原点は、2013年1月28日、オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会実行委員会、沖縄県議会、沖縄県市町村関係4団体、市町村、市町村議会の連名で安倍首相に提出された「建白書」です。「米軍普天間基地を閉鎖・撤去し、県内移設を断念すること」です。沖縄での世論調査は、辺野古新基地建設反対が70%、沖縄県が行った埋め立て承認の撤回賛成が70%です。これら沖縄の意思を体現できるのは翁長さんの遺志を継ぐデニー候補です。
菅官房長官は、沖縄に3度目に入り「沖縄で負ければ、安倍総裁3選はふっ飛ぶ」と檄を飛ばしています。沖縄の勝利が全国の勝利につながりまず。デニー候補への支持を広げましょう。
 次に、陸上配備型迎撃ミサイルシステムシステムについてです。
 資料4を見て下さい。20日に阿武町の花田町長は「配備反対を明確に表明する」と述べました。
 11日、配備予定地の陸上自衛隊むつみ演習場に隣接する阿武町福賀地域の16自治会と4農事組合法人は連名で、町議会に、レーダーの電磁波に対する風評被害や攻撃目標になることへの懸念を訴え、陸上イージスの配備撤回を求める請願を町議会に提出しました。20日、町議会でこの請願が全会一致で採択され、花田町長が「配備反対」を表明したのです。
 花田町長は、記者会見で「イージス・アショアの(国予算)概算要求の段階で反対を表明する意味がある」と発言しました。
 資料5を見て下さい。防衛省は7月30日、イージス・アショアのレーダーをアメリカのロッキード・マーチン社のLMSSRにすることを決めました。8月末の防衛省の概算要求には、陸上イージスの取得費2352億円が計上されました。陸上イージスは、FMS(対外有償軍事援助)での購入が予定されています。この契約は前払い原則です。本予算に、陸上イージス取得費2352億円が計上されれば、来年度、ロッキード・マーチン社に取得費が支払われることになりかねません。
 花田町長の発言は、この最悪の事態をくい止めるための賢明なものだと思います。安倍政権は来年度予算に陸上イージス取得費を計上すべきではありません。
 資料6を見て下さい。阿武町は2016年、演習場への進入路として町有地約1300平方メートルを貸す契約を中国四国防衛局と結んでいます。花田町長は、記者会見で、配備に反対する具体策として「使用目的が変わるので防衛省との契約を破棄することもある」と述べました。防衛省がこのまま配備を強行すれば、町長の権限で阻止することができることを町長は述べました。防衛省は配備を強行すべきではありません。
 防衛省は、「適地かどうか判断する上で住民の皆さんの理解は重要な要素になる」と答えました。
 資料7を見て下さい。9月30日は、「ミサイル基地をつくらせない県民大集会」が阿武町福賀で行われます。花田町長の英断を支え、県民運動でミサイル基地の建設をストップさせましょう。
 9月30日は、沖縄では県知事選挙、山口ではミサイル基地反対集会が行われます。安倍さんの思い通りにはさせない、住民の意思を示す9月30日にしましょう。9月30日は安倍政権の終わりの始まりの日にしましょう。
 後半は、今の村岡県政を考えていきます。
 47議席中38議席を占める自民・公明両党県議の役割を可決された意見書を通じて見ていきたいと思います。意見書は、私が3期目までは、全会一致が原則でした。自民から共産まで一致する意見書ですから、慎重な検討が行われました。しかし、私が4期目からの意見書は、賛成多数となり、自民公明が数を力に、県民の暮らしを脅かす意見書うぃ次々可決させました。
一つは、県政与党として村岡県政の県政運営を後押し意見書です。
資料8を見て下さい。村岡県政は、「防衛政策は国の専管事項」の立場に固執して、米軍岩国基地の拡大強化に協力し続け、昨年7月には米空母艦載機部隊の岩国基地への移駐を容認しました。昨年6月県議会で、自民公明与党は「知事の移駐容認判断は妥当である」とする「空母艦載機部隊の移駐に関する意見書」を採決しました。
 村岡県政は、17年8月、中国電力が上関原発建設のために申請していた公有水面埋め立て免許の延長申請を認め、事実上、原発新設にゴーサインを出しました。17年9月県議会で、自民公明は「原子力政策の推進」とする「原子力政策に関する意見書」を採決しました。
 次に、安倍政権の暴走を応援する意見書を見ていきます。
 資料9を見て下さい。2014年6月県議会では「憲法改正の実現に向けた議論を求める意見書」を賛成多数で決議しました。この意見書には「新たな時代にふさわしい憲法の改正について、憲法審査会において憲法改正案を早期に作成し、国民が自ら判断する国民投票の実現に向け、国民への丁寧な説明や幅広い議論を行うよう強く要請する。」とあります。
 2015年6月県議会では「戦争を抑制し国民の安全と生命を守る法制に関する意見書」を賛成多数で決議しました。この意見書には「国におかれては、わが国の安全と国民の生命、そして、国際社会の安全を確保するための平和安全法制について徹底した議論を進め、国会審議等を通じて国民の理解を深める努力を重ね、必要な審議を尽くされた際には、平和安全法制の成立を図るよう強く要望する。」とあります。
 戦争法と憲法改正を推進する安倍首相を後押しする県議会自民公明会派の横暴をストップさせるため、県議会に議席を回復する決意です。
 来年7月に原発のために中電に許可した海の埋め立て免許許可期限が来ます。来春当選する県議が免許の再延長か不許可かの矢面に立ちます。中国電力に対し埋め立て免許の延長を許可しない知事の判断を下させるために、私は、必ず当選して、上関原発を建てさせない発言を行います。
 資料10を見て下さい。2016年に策定された「山口県地域医療構想」は、現在県内に2万2273床ある病院のベッド数を2025年に1万5889床に、後、7年でベット数を6384床削減する計画です。宇部・小野田医療圏では、4637床を3208床に1429床削減する計画です。来春当選する県議が、県内のベッド数を維持するのか削減するのか矢面に立ちます。私は、川上の医療から患者さんを受け皿が不十分な川下の介護や地域や家庭に渡すことは許されないと思います。こんなことをすると医療・介護難民を生んでしまうことは必至です。県民の命を守るため必ず議席を回復する決意です。
 宇部市選挙区では、5人の県議の内、4人が自民公明の議員です。与党が4人は多すぎます。5人の県議の内、一人でも野党の議員を県議会に送ることが重要です。私は、平和と暮らしを守るため力を尽くします。

宇部駅バリアフリー工事スタート [2018/09/29 土 AM 07:22]

 2015年2月26日、日本共産党宇部市議団と私は、JR西日本宇部支社に宇部駅のバリアフリー化を要望しました。

 JR西日本の担当者は「バリアフリー法に基づいて、1日、3000人以上の乗降客のある宇部駅については、法律により、エレベーターなどの設置を予定しており、宇部市と協議している」「工事は、2016年度以降に行いたい」と答えました。

 JR西日本は、国や宇部市と協議を重ね、宇部駅の西側に、新しいエレベーターが設置された跨線橋を架けることを決め、この程、跨線橋新設工事がスタートしました。

宇部駅バリアフリー工事

 JR宇部駅の西側で始まったバリアフリー工事

 エレベーター付きの新しい跨線橋の現時点での総事業費は約7億円です。国、JR、宇部市が3分の1づつ負担します。

 2017年度に、設計が行われ、この程、新しい跨線橋を作る工事がスタートしました。

 新しい跨線橋は、来年度中には完成予定です。

 再来年度に、現在の跨線橋を撤去する工事が行われる予定です。

 エレベーターの設置で、宇部駅が更に利用しやすい駅になります。

 要望をJRに届けた一人として、工事のスタートを喜んでいます。

 JRに関する要望がございましたら引き続きお聞かせ下さい。

 

経団連のLGBTへの取組の方向性 [2018/09/28 金 AM 06:47]

 26日、黒石・厚南・西宇部人権教育研修会(みなみかぜの集い)で「LGBTと人権について」学びました。

 この中で、経済界での「LGBTをめぐる状況」が取り上げられ、経団連が昨年5月に発表した「ダイバーシティ・インクルージョン社会の実現に向けて」を学びました。

 現団連の文書には、「LGBTに関する動向と取組の方向性」が示されています。

 この中に、「我が国企業による取り組みの方向性」が示されいます。

 企業がLGBTへの適切な理解を促すと共に、その認識・受容を進める上での視点が5点示されています。

 ①幅広いプールからの人材獲得と退職の抑制

 ②働きやすい社内環境の整備による生産性の向上

 ③自社のブランド価値向上

 ④法的リスク回避と社員の人権保障

 ⑤ビジネスの拡大

 自民党・杉田水脈衆議院議員が「新潮45」8月号に性的少数者(LGBTなど)について「子どもを作らない、つまり生産性がない」と主張する寄稿が掲載され、「新潮45」10月号に、「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」という特集が組まれました。ついに、「新潮45」は休刊となりました。

 水田氏は、LGBTの方などを「生産性がない」と発言をしました。

 一方、経団連の方向性は、LGBTの方などを含め多様性を尊重することで「生産性は向上する」とあります。

 水田氏は、経団連の方向性をも否定する見解なのでしょうか。

 経団連の方向性は、価値基準が「生産性」の有無であり、私はその点に人権を守る観点での限界を感じます。

 限界を感じつつではありますが、経団連がLGBTの方などを含む多様性を尊重する社会を是とする方向性を示したことは、注目すべきだと思いました。

 自民党は、水田発言についてきちんと何が問題なのか国民に示すべきではないかと思います。

 新潮社も、「新潮45」の休刊に至る経緯について何が問題なのか説明すべきだと思います。

 「LGBTと人権について」皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

黒い牡牛 [2018/09/27 木 PM 05:22]

 「ローマの休日」の脚本家として有名なダルトン・トランボが同じく脚本と務めた「黒い牡牛」を観ました。

 ジェニファー・ワーナー著、梓澤登訳「ダルトン・トランボ ハリウッドのブラックリストに挙げられた男」から、トランボが、「黒い牡牛」を撮影した頃の様子を概観してみたいと思います。

 1947年米国下院非米活動委員会は、9日間の公聴会を開き、共産主義の影響を受けた人物の特定を行おうとします。

 下院は連邦議会侮辱罪の容疑による出廷通告を公聴会で発言を拒否した脚本家10名に下します。

 トランボら「ハリウッド・テン」と言われた10名が、議会侮辱罪で有罪判決を受け、連邦刑務所で懲役1年の刑を宣告されます。

 トランボは、この頃から、多額の裁判費用を捻出するために、名前を隠しながら、脚本家として多くの作品を生み出していきます。

 トランボは、1950年ケンタッキー州アッシュランドにある連邦矯正施設に入所します。

 1951年、下院非米活動委員会は、第二次尋問を開始します。

 トランボは、アメリカ国内での生活を断念し、メキシコに逃亡します。

 メキシコ在住中にトランボが書いた脚本の一つが「ローマの休日」です。

 1952年に「黒い牡牛」の原案をトランボは書き上げます。

 「ダルトン・トランボ ハリウッドのブラックリストに挙げられた男」には、次のエピソードが書かれてあります。

 「メキシコ市に滞在中、ヒューゴ・バトラー(脚本家)はメキシコの国技である闘牛にすっかり魅了された。日曜日にはかならず地元の競技場に通い、この公開競技の伝承と意義に関する資料を読むことに没頭した。トランボにはさっぱり理解できないことで、見物に行った最初の試合で不手際によって生じた残酷な殺害を目撃してからは問題にもしなかった。食用に牛を殺しているのだから闘牛をことさら問題にするのはおかしい、とバトラーは反論したが、自分の牧場で数頭の乳牛と牡牛を飼育していたトランボは、バトラーの考えに同調できなかった。闘う牡牛は畜殺を待つだけの食用牛とは違い、闘牛士に反撃できるし、勇猛さをつくして闘えば観衆から『インダルト(許しを)!』の大合唱が起きて、殺されずにすむ、とバトラーが主張しても意見を変えなかった。トランボは実際にふたりで観戦した試合で、一頭の牡牛が殺されずに開放される情景に立ちあった。」

 吉村英夫著「ハリウッド『赤狩り』との闘い」で吉村さんは、トランボが脚本を書いた「黒い牡牛」についてこう書いています。

 「何よりもクライマックスの闘牛場のシーンは盛り上がる。名闘牛士と闘牛イタノは、いつまでたっても勝負がつかない。すなわち闘牛士は牛にトドメを刺そうにも刺せないのである。熱狂している七万人の観客からイタノの勇猛さを讃えて『恩赦を!』(インダルト=釈放)との声があがり、それが天にも届く合唱となって、ついに主催者は、インダルトを受け入れ、『中止』を宣告する。助かったイタノにかけよって抱きつくレオナルド少年。観衆=民衆の大合唱が、事態を切り開くという筋立てのなかにトランボの願いが込められている。あるいは民衆への愛着のなかにトランボの意図が読み取れる。ある意味で、この作品にはトランボの思想性が、もっともストレートに出ているのではないかと思われる。」

 30日は、沖縄県知事選選挙の投票日です。

 22日の「うまんちゅ大集会」で翁長岳志知事の妻・翁長樹子さんは、こう訴えました。

 「今度の選挙は静かに結果を待とうと思っていたけれども、日本政府のあまりのひどさ―権力を総動員して沖縄の民意を押しつぶそうとする日本政府のやり方に『何なんですかこれは』という気持ちでこの場に立った」

 「黒い牡牛」のラストで、闘牛場を埋め尽くした民衆の『インダルト』の叫び。 

 沖縄では、日本政府のやり方に「何ですかこれは」との叫びが広がっています。

 「普天間基地を閉鎖・撤去し、県内移設を断念すること」とする「建白書」を実行できる「デニー候補」を何としても知事の座に押し上げなければなりません。

 「黒い牡牛」は、牡牛を愛するレオナルド少年の愚直な心打たれました。

 レオナルド少年の愚直な心が民衆に伝わって黒い牡牛「イタノ」の命が守られました。

 「命どう宝」(命こそ宝)の沖縄の心と通じるテーマが「黒い牡牛」にありました。

 「黒い牡牛」を観ながら、「オール沖縄」デニー候補の勝利を願いました。

 沖縄に知人の方がおられたら「デニー候補」をよろしくと声をかけて下さい。

 トランボ脚本作品を観ることが出来て幸せでした。

 トランボ脚本作品をご存知の皆さん。お勧めの作品をお教え下さい。