環境と福祉の充実を目指して

障害者権利条約で優生思想と対峙 [2018/09/17 月 AM 07:12]

 藤井克徳著「わたしで最後にして~ナチスの障害者虐殺と優生思想~」を読了しました。

 ナチスの障害者虐殺と日本を含む優生思想の現状を深く知ることが出来ました。

 同時に、本書は、優生思想を乗り越えるために、障害者権利条約の意義についても書かれていました。

 藤井さんは、障害者権利条約は、「優生思想には屈しない」とする強いメッセージがあるとして、次の点を上げています。

 ①第8条(意識の向上)

 「あらゆる活動分野における障害者に関する定型化された観念、偏見及び有害な慣行と戦うこと。」

 藤井さんはこの点を次のように解説しています。

 「国連や条件の、差別や偏見とは妥協しないとする強い意志がうかがえます。そこで大事になるのが、誰が戦うのかということです。文脈からみて、その先頭に立つのが、国であることは明白です。具体的には、総理大臣や国会議員、裁判官が率先すべきです。そのうえで自治体の首長や議員も、医師も教師も、そしてこの本の読者のみなさんも、みんな戦いましょうといっているのです。それだけでなく、自身の中にある『内なる差別』と戦うことを求めています。でもこの戦いは、誰かを傷つけるというのではなく、世の中を良くする戦いです。きっとすがすがしいものになるはずです。日本の法律で『戦う』を明記したものは、他にはないと思います。」

 2014年に障害者権利条約を日本が批准しました。国会議員は、国民に率先して条約を守らなければなりません。

 そして、藤井さんの解説に倣えば、国会議員が率先して、障害者に関する定型化された観念と戦わなければならない存在です。

 自民党の国会議員の一部は、条約の求める方向とは逆の障害者に関する定式化された観念を固定化するために戦っている状況です。

 この条項を読んで、改めて、自民党の杉田議員の「生産性がないものに税金を使うことに賛同が得られるのか」との発言の害悪性に怒りが沸き起こってきました。

 私は、前県議会議員として来春の県議会議員選挙を戦う候補者として、大学で障害者福祉を学んできた者として、傷害氏は権利条約第8条の立場で障害差に関する定型化された観念などと戦う決意を表明したいと思います。

 ②第10条 生命に対する権利

 「締約国は、全ての人間が生命に対する固有の権利を有することを再確認するものとし、障害者が他の者との平等を基礎としてその権利を効果的に享有することを確保するための全ての必要な措置をとる。」

 ③第17条(個人をそのままの状態で保護すること)

 「全ての障害者は、他の者との平等を基礎として、その心身がそのままの状態で尊重される権利を有する。」

 ④第23条(家庭及び家族の尊重)

 「障害者(児童を含む)が、他の者との平等を基礎として生殖能力を保持すること。」

 藤井さんは、障害者権利条約の「3つのすばらしさ」について書いています。

 一つは、障害者分野に関する初の世界ルールが打ち立てられたこと。

 二つ目は、社会全体として、障害分野の「北極星」ともいうべき共通の道しるべを持てたこと。

 三つ目は、権利条約全体が社会のイエローカード(警鐘を鳴らす役となっていること。

 三つ目について藤井さんは、こう解説しています。

 「生産性の高い人や強い人が偉いような雰囲気のいまの社会にあって、生きづらさを感じている人は少なくないはずです。権利条約は、障害者の立場から、社会の標準値をとらえ直すべきとしています。権利条約の具体化は、そのまま病気の人や高齢者、子ども、女性、マイノリティ(少数派)の人びとの生きやすさにつながるはずです。」

 藤井さんは、「障害者をしめだす社会は弱くもろい」とも書いています。

 障害者権利条約の精神を社会に広げ、障害者をはじめ、社会的弱者の方々を大切にする社会つくろうと決意を新たにしました。

 改めて「生産性がない人は生きる価値がない」との論調が後をたちませんが、皆さんは、この考えをどうお考えですか。

 

菅原文子さん講演会 [2018/09/16 日 AM 07:53]

 昨日、宇部市ヒストリア宇部交流ホールで憲法9条の会うべ主催の講演会が行われました。

 講師は、俳優の故・菅原文太さんの夫人である菅原文子さんです。

 約70名が菅原さんの話に耳を傾けました。

菅原文子学習会

宇部市で政治について講演を行う菅原文子さん

 菅原さんは、今の政治状況について、「いい話ばかりをして、駄目になった時に話をしない。これは、無責任というしかない。」と語ります。

 その背景には、鎌倉幕府から1000年以上続く軍事政権があると指摘します。

 戦後の日本は、アメリカの軍事体制下にあると菅原さん。

 さらに、菅原さんは、官僚体制の弊害が続く「明治維新レジューム」からの脱却が必要だと訴えます。

 菅原さんは、台風の襲来で関西国際空港が利用できなくなった事に触れ、「辺野古新基地建設に関しても、大浦湾には、マヨネーズ状の地盤がある。関空と同じ状態になることは明らか。一度決めたら変えられない。辺野古こそ無責任政治の典型だ」と指摘します。

 菅原さんは、相模原市の「やまゆり園」の事件や自民党の杉田議員のLGBTの方々に対する発言について「ナチズムの中に日本がいるからこのような状況が続くのではないか。」と指摘しました。菅原さんは、原発政策について「マイナスが大きい事はやめた方がいい」と語りました。

 菅原さんは、現在、山梨県北杜市で無農薬有機農業を行う「おひさまファーム竜土自然農園役員」を務めています。

 菅原さんは、農業について「バーチャルの世界ではなくリアルな世界。物事の本質が分かり、謙虚になれる。人間は、自然にはかなわない。人間のおごりがよくわかる。」と話しました。

 菅原さんは、最後に、「日本は永世中立国になるべき。人間を大切にする国にすべきだ。子どもたに本当の意味の賢さを伝え、真剣に生きることを伝えたい。」と話しました。

 参加者から多数の質問や意見が出され、菅原さんは、質問に丁寧に答えました。

 最後に、会場内で、沖縄県知事選挙でデニー候補を支援するカンパが訴えられました。

 菅原さんの潔い考え方に感銘を受けました。

 菅原文太さんや文子さんへの思いをお教え下さい。

「わたしで最後にして」読書ノート① [2018/09/15 土 AM 09:53]

 きょうされん専務理事の藤井克徳さんの「わたしを最後にして ナチスの障害者虐殺と優生思想」を読んでいます。

 私にとって、この本は、今年読んだ本の中で一番印象に残った本と言いきれる本です。

 私は、日本福祉大学で障害者福祉を学び、当時全国に広がり始めた障害者共同作業所で実習を行いました。

 将来は、障害者共同作業所に関わる仕事がしたいという時期がありました。

 その頃から藤井克徳さんの名前は存じておりました。

 藤井さんの自著を読むのは初めてでしたが、出会えて本当よかったと思える本でした。

 私は今、西宇部校区人権教育推進委員協議会の会長を務めていますが、様々な人権問題を考えるベースに出来る本だとも思えました。

 この本の冒頭で藤井さんは優生思想と日本の現代ついてこう書いています。

 「遺伝の領域と結びつく優生思想ですが、その基本は『強い人だけが残り、劣る人や弱い人はいなくてもいい』という考え方です。この優生思想、けっして過去の話ではありません。私たちの日本社会にも深く潜み、いまもときどき頭をもたげるのです。たとえば『重度障害者は生きていても仕方がない。安楽死させたほうがいい』とした2016年7月の『やまゆり園事件』も、この優生思想と深く関係があります。また、被害者の勇気ある訴訟で一気に浮上した、日本の優生保護法の下での強制赴任手術の問題や、後を絶たない為政者による障害のある人やセクシャルマイノリティの人たちを傷つける発言も優生思想が生きている証拠です。大規模な自然災害や経済不況などで社会がバランスを崩したとき、決まって障害のある人に被害や影響が集中します。障害のある人とない人との暮らしぶりの格差は、いっこうに埋まりません。これからも優生思想と無縁ではなさそうです。障害のある人だけでなく、弱い立場にある人の大半が生きづらさを感じたり、目にあまる格差社会や不寛容社会が進行していること、聞くにたえないヘイトスピーチなども優生思想が影響しているのです。」

 私は、「やまゆり園事件」や為政者の人権侵害発言が後を絶たない問題の背景に優生思想があることを知り、優生思想とは何かを知るたかったのですが、そのことが叶う最良の書が本書だと言えます。

 その上で、ヒトラー政権下で行われた「T4作戦」は、凄まじいものです。

 藤井さんは、この作戦を「障害者の殺害作戦」「価値なき者の抹殺を容認する作戦」と書いています。

 障害者・病人専門の殺害施設がドイツ全土に6カ所ありました。

 藤井さんは、T4作戦の首謀者は、ヒトラー率いるナチスと精神科医のエルンスト・リューディンを頂点とする医療関係者だったと書き、次のようにまとめています。

 「T4作戦は、政治と科学の結託が生み出した最大級の悪事です。ここでの政治とは、ナチスの『戦争を推し進めるうえで、障害者は邪魔な存在』とする考え方で、科学とは、多数の障害のある人の殺害を通して大量の医学的な資料を得たいとする医療界の欲望です。そして、もう一つ見逃してはならないのは、両者の間には共通のベースがあったことです。それは、優生学に基づいた協力な優生思想です。」

 T4作戦は、1940年1月から1941年8月24日です。

 しかし、「T4作戦の野生化」と言われる状況が続きました。

 「T4作戦の野生化」とは、地方自治体が命令を出し、「闇の中のT4作戦」として広がりました。

 「T4作戦」による犠牲者が7万273人でした。1941年8月下旬以降、「野生化」した後の犠牲者は13万人以上と推計されています。

 第二次世界大戦中のドイツで虐殺された障害のある人の数は20万人以上となり、ドイツ占領下の欧州各国を含めると30マン人を下回らないと藤井さんは書いています。

 ドイツは、障害者の方々を殺害した施設を残しています。

 2010年11月26日ドイツ精神医学精神療法神経学会の年次総会で、フランク・シュナイダー会長は。「ナチス時代の精神医学-回想と責任」と題する特別講談話を発表しました。

 談話は「みなさん、われわれ精神科医は、ナチスの時代に人間を侮蔑し、自分たちに信頼を寄せてきた患者の信頼を裏切り、だまし、家族を誘導し、患者を強制断種し、死に至らせ、自らも殺しました。患者を用いて不当な研究を行いました。患者を傷つけ、それどころか死亡させるような研修でした。この事実に直面するのに、そしてわれわれの歴史のこの部分と率直に向き合うまでに、どうしてこんなに長い時間がかかったのでしょうか」で始まっています。

 ドイツは、「T4作戦」を含めた戦争の実情を後世に残す活動がこの10年行われるようになりました。

 これらの事実は、2015年にHNKで放送されたようですが、私は、この本で、ナチスの障害者大虐殺の事実の詳細を知りました。

 「生産性がない人は生きる価値がない」との言論が繰り返される日本で、今、この本が一人でも多くの方に読まれるべきだと思います。

 この本には、日本の優生保護法の問題や「やまゆり園事件」についても詳しく書かれてあります。

 また、優生思想に対峙する障害者権利条約についても詳しく書かれてあります。

 この本は学ぶところ満載です。「T4作戦」以外の問題については、明日以降のブログで取り上げていこうと思います。

 藤井さん、素晴らしい本をありがとうございました。最後までしっかり学びたいと思います。

 優生思想について皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

陸上イージス配備候補地調査を入札 [2018/09/14 金 AM 07:55]

 陸上配備型ミサイルシステム「イージス・アショア」について、昨日、朝日新聞は次のように報じました。

 「陸上配備型迎撃ミサイルシステム『イージス・アショア』配備に向け、防衛省が実施する現地調査の入札が12日あった。地質・測量調査は落札されたが一方、源波環境調査は落札されず、18日に再入札する。」

 「11日に開会した山口県阿武町議会。むつみ演習場に近い地元16の自治会長らが配備計画撤回を求める請願書を提出した。20日の審議で請願書が採択されれば、花田憲彦町長は、『態度をきちんと示す』という。」

 「穂積志・秋田市長は今月4日の市議会で、『調査着手前に適地がないか再調査すべきだ』と反発。地元の16町内会などでつくる新屋勝平地区振興会は配備計画撤回の要望書を知事と市長に提出した。」

 9月9日の山口民報は、萩市議会全員協議会における防衛省の答弁について次のように報じました。

 「宮内議員は、『配備の適地』判断のためとして地質や電波環境、水問題などの調査を行おうとしていることに関連し、『敵地かどうかの判断基準の中に住民が反対していることはふくまれるのか』と質しました。これに、五味賢至戦略企画課長は、『自衛隊の円滑な活動は住民の理解なしには出来ない』とのべた上で、『敵地か否か物理的に調査するが、住民が理解・支持しているかどうか、住民の反対も含めて判断の要素となる』とのべました。防衛省はこれまで、『丁寧に説明して地元住民の理解を得たい』とのべる一方、『(主として物理的)調査で不適地なら配備しないこともあり得る』としてきましたが、住民の賛否が敵地かどうかの判断要素に入ると一歩踏み込んで態度表明したのは今回が初めてです。8月29日、阿武町内での説明でも防衛省は、『われわれは物質的判断の調査をするが、住民意識がどうなのかなどはもっと上のレベルで判断されるのではないかと考える』と答弁しています。」

 山口民報は宮内議員の話として「イージス・アショア配備の適地かどうかの判断は、地質や電波環境など今から防衛省が調査しようとしている物理的な結果だけでなく、最終的には地元住民の反対意見が判断の基準要素になると防衛省が答弁した意味は大きい。住民運動が無駄どころか、決定的な意義をもってくるということで、党派をこえ、地元自治体や住民ぐるみの反対を一層広げ、絶対に阻止したい。」と報じました。

 適地調査が実施されることは、防衛省が陸上イージス配備に向けて駒を進めることになり、私は、住民のこれだけの反対を前に実施すべきではないと考えます。

 一方、宮内議員が防衛省から引き出した答弁を力に、住民運動をさらに高めて、陸上イージスの配備を撤回したいと思います。

 9月30日の「ミサイル基地をつくらせない県民大集会」(午後1時半から 阿武町福賀西台駐車場)を成功させましょう。

 陸上イージスの適地調査を行う業者が決まり、防衛省は調査を開始します。

 陸上イージスについて皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

二見伸明さんの言葉 [2018/09/13 木 AM 07:01]

 今朝のしんぶん赤旗日刊紙に、「デニー候補に期待」として元公明党副委員長・元運輸大臣の二見伸明さんのインタビュー記事が掲載されていました。

 「沖縄の学会員にいいたい。創価学会の理念と自民党の候補を応援することに矛盾を感じないかと。自民党の候補を応援することは、沖縄を半永久的にアメリカの軍事基地にするということ。それでいいのかと。学会員に向けた私のツイッター(『平和な島沖縄に保守も革新もない』8月9日付け、『今の公明は立党の原点を放棄した』9月1日付など)には、予想以上のリツイートがありました。学会員は一生懸命応援すれば功徳があると思っているのだろうけど、選挙運動は仏教修行じゃない。ましてや、辺野古に半永久的な軍事基地を造ろうという候補者を応援してご利益があるはずないじゃないか。自分の頭でちゃんと判断してほしい。自由で平等で平和な沖縄をつくることこそ、仏法に合致するというものです。」

 私は、浄土真宗本願寺派山口教区会議員を務めています。

 武蔵野大学名誉教授の山崎龍明氏の「平和への道 憲法9条は仏の願い」の中にこのような文章があります。

 「あらゆる信仰、宗教の根源には『いのち』の問題がある。これらを問うことのできる教学理念の構築がはかられなければならない。教学理念は教団を映す鏡である。教団が社会的生命を失っているということは、その教学も枯渇しているということである。」

 真宗大谷派は、8月9日に、「すべての人々が共に尊重し合い、認め合うことができる社会の実現に向けた要望書」を安倍氏総理大臣に提出しました。内容は、自民党の杉田衆議院議員の発言に対するものです。要望書は、次のように書いています。

 「『生産性』という基準により人間に優劣をつけることは、基本的人権を否定することであり、優生思想とも無関係ではありません。そのため、『生産性』という一方的な視点で人間を価値づける今回の発言について、私たちは看過することはできません。以上、今回の発言が内包する問題性を真摯に受け止められ、すべての人びとが共に尊重し合い、認め合うことができる社会を実現すべく、誠実な取り組みが進められるますよう要望いたします。」

 同じ真宗の宗派が、このような要望書を安倍首相に提出したことを評価するものです。

 私は、同様の要望書を本願派が政府に出せなかった理由について14日に山口別院で行われる総局参加の「公聴会」で質問したいと思っています。

 私は、「仏説無量寿経」にある「兵戈無用」(兵隊も武器もない社会)を心に拠り所としています。

 二見さんがおしゃるように「自由で平等で平和な沖縄をつくることこそ、仏法に合致する」道だと思います。

 私は、一人の真宗門徒として玉城デニーさんを応援します。

 

 

検察側の罪人 [2018/09/12 水 AM 07:47]

 昨日、原田眞人監督の映画「検察側の罪人」を観ました。

 この映画は、「検察」とは何かを私たちに考えさせてくれる作品です。

 映画のパンフレットで元東京地検特捜部検事の郷原信郎弁護士が検察についてこう書いています。

 「日本の刑事司法において広範かつ絶大な権限を有し、『正義』を独占する検察。その組織の中で、真実を追求し、法と証拠に基づき、あらゆる刑事事件を適正に処理すべく、誠実に職務に従事するのが検察官だ。」

 郷原氏は、次のようなエピソードも書き添えています。

 「過去に、特捜のエースと言われた健次が、政界捜査に対する捜査方針について特捜幹部と意見が対立して健次を辞職し、その直後に、月刊誌に特捜幹部を批判する手記を掲載したことがあった。その批判を受けた幹部が、その後体調を崩し、若くして亡くなったことで、手記を書いた元検事への私怨を持ち続けた検察幹部がいた。結局、その元検事は、逮捕・起訴され、弁護士資格も失ったが、その捜査は、私怨を持つ検察幹部が指示したものだと言われている。」

 映画は、ある検察官が一線を越えて暴走する物語であるが、元東京地検特捜部検事の郷原氏が現実においても、決してあり得ないことではないとの指摘は、重いものです。

 映画は、少年時代に殺人を犯した被疑者が、再犯、更に再再犯をしているかどうかが大きなテーマになっています。

 この映画は、「検察」とは何かを考える一方で、「弁護士」とは何かを考えさせる映画です。

 楾大樹弁護士の「檻の中のライオン」から、「弁護士はなぜ、『悪い人』を守るの?」を引用します。

 「ライオンが檻から出て、勝手にだれが『悪い人』と決めつけて罰しないように、檻の外に見張り役がいます。それが弁護士です。その人は本当に悪いことをしたのか?どんな刑罰を科すのか?弁護士が監視します。」

 この映画は、ひいては、「法」とは何かを考えさせてくれます。

 再び「檻の中のライオン」から引用します。

 「権力者は、気に入らない人を捕まえたり、処罰したりしがちです。戦前、わが国では、そういったことがよくありました。まちがって無実の人が捕まえられることも、よくありました。そのため、日本国憲法には、人身の自由、刑事手続きに関する規定がとてもたくさん置かれています。」

 映画の中で「インパール作戦」が重要なテーマとして取り扱われています。

 アジア・太平洋戦争で、インド北東部にある都市インパールを攻略する作戦ですが、10万人の兵士が派遣され、3万人の兵士が命を落としました。

 この映画は、自由と平和への希求が通底に流れているテーマだと感じました。

 憲法が保障する自由が私たちにこれからもしっかり享受されることをこの映画を通じて願いました。

 雫井脩介さんの原作「検察側の罪人」を今読んでいるところです。

 映画は心を豊かにしてくれます。選挙に向けて多忙な毎日ですが、昨日は映画を観てリフレッシュしました。

 映画「検察側の罪人」をご覧になった皆さん、感想をお聞かせ下さい。

安倍政権の暴走を応援する県議会自公 [2018/09/11 火 AM 08:19]

 9日に、日本共産党北南地区委員会は、来年の県議会議員選挙に向けて、吉田達彦県議団事務局長を講師に「県政政策学習会」を行いました。

 吉田事務局長は「47議席中38議席を占める自民・公明両県議は、県政与党として村岡知事の県政運営を後押ししています。それだけでなう、憲法改悪や戦争する国づくり、原発推進を求める県議会決議を数の力で乱発し、安倍政権の暴走を積極的に応援しています。」と述べました。

 私が県議会議員4期目の時、県議会意見書は「全会一致」から「賛成多数」で決議されるルールとなりました。

 それ以来、安倍政権の暴走を応援する意見書が県議会自民・公明会派の賛成によって決議されています。

 私が県議4期目を務めていた2014年6月県議会では、「憲法改正の実現に向けた議論を求める意見書」が決議されました。

 意見書には、「新たな時代にふさわしい憲法の改正について、憲法審査会において憲法改正案を早く作成し、国民が自ら判断する国民投票の実現に向け、国民への丁寧な説明や幅広い論議を行うよう強く要望する。」とあります。

 2014年9月県議会では、「『慰安婦問題』に関する適切な対応を求める意見書」が決議されました。

 意見書には、「慰安婦問題について、国内外に広がった、わが国及び日本人に対するいわれなき批判や、誤った認識を是正し、客観的事実に基づいて、国内外に広がった、我が国及び日本人に対するいわれなき批判や、誤った認識を是正し、客観的事実に基づく正しい歴史認識が形成されるよう、適切な措置を早急に講じられるよう強く要望する。」とあります。

 2015年6月議会では、「戦争を抑制し国民の安全と生命を守る法制に関する意見書」が決議されました。

 意見書には、「国におかれては、我が国の安全と国民の生命、そして、国際社会の安全を確保するための平和安全法制について徹底した議論を進め、国会審議等を通じて国民の理解を深める努力を重ね、必要な審議を尽くされた際には、平和安全法制の成立を図るよう強く要望する。」とあります。

 2016年9月県議会では、「下関北九州道路の早期整備に関する意見書」が決議されました。

 意見書には「国におかれては、下関北九州道路に関する下記の施策を実現されるよう、強く要望する。1、。下関北九道路の早期実現を測ること。2、実現に向けて、必要な調査を実施するとともに、具体的な方策の検討を進めること。3、これらの調査・検討に必要な予算を確保すること。」とあります。

 同じく9月県議会では、「原子力政策に関する意見書」が決議されました。

 意見書は「重要電源開発地点に指定されている上関原子力発電所の建設計画があるが、こうした現状を踏まえると本計画についても、これまで以上に国及び事業者が国民の理解と立地自治体の協力を得るよう努めることが不可欠」とあります。

 2017年6月県議会では、「空母艦載機部隊移駐に関する意見書」が決議されました。

 意見書は「地元市町が取りまとめた最終判断を踏まえた知事の移設容認判断は妥当であると考えている。」とあります。

 山本繁太郎元知事は、山口県について「安倍首相の足下の県」と述べました。

 まさに、県議会自民・公明会派は、「足下の県」に相応しく、安倍暴走政治を推進する「意見書」を数を力に強行しています。

 また、大型開発や原発、基地を山口県に押しつける役割を県議会自民・公明会派が発揮していることが、決議された「意見書」ではっきり読み取ることができます。

 韓国では市民が連帯したキャンドル革命で国政を私物化する政権を交代させました。

 日本では市民と野党の共闘の更なる前進によって、国政を私物化して憚らない自民党・安倍政権を交代させましょう。

 私は、県政学習会に参加して、県議会に戻る決意を新たにしました。

 県議会自民・公明会派は、安倍政権の暴走を後押しする意見書を数々提案し、意見書を数を力に決議させてきました。

 このことに対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

富嶽百景 [2018/09/10 月 AM 07:40]

 昨日、フジテレビの27時間テレビで、富嶽百景を描いた葛飾北斎が取り上げられていました。

 富嶽百景はどこで描かれたのかなどを追っていました。

 私が心に残ったのは、北斎が富嶽百景を描いた本の後書き(跋文)です。

 インターネットで現代語訳を見つけましたので紹介します。

 「私は6歳より物の形状を写し取る癖があり、50歳の頃から数々の図画を表した。とは言え、70歳までに描いたものは本当に取るに足らぬものばかりである。(そのような私であるが)、)73歳になってさまざまな生き物や草木の生まれと旁をいくらかは知ることができた。ゆえに、86歳になればますます腕は上達し、90歳となると奥義を極め、100歳に至っては正に神妙の域に達するであろうか。(そして、)100歳お超えて描く一点は一つの命を得たかのように生きたものとなろう。長寿の神には、このような私の言葉が世迷言などではないことをご覧いただきたく願いたいものだ。」

 俳優の筧利夫さんが北斎を見事に演じておられました。

 富嶽百景の中でももっとも有名な作品は、「神奈川沖浪裏」でしょう。

 この絵は、千葉県木更津から書かれたものだということです。

 北斎がこの絵を描いたのは、70歳を超えてからです。

 この波に到達するまでの、北斎が描いた波の変遷などが映し出され、上に紹介した後書きの意味が少し分かります。

 私が、今、50歳を過ぎたところですが、富嶽百景の後書きで、北斎は、50歳から図画を書き始めたが、70歳までの作品は取るに足らないものだと言っているのです。

 86歳で上達し、90歳で奥義を窮め、100歳を越えたら生きているように絵が描けると言う北斎。

 北斎は88歳で亡くなりますが、亡くなる直前まで作品を書き続けていました。

 50歳を過ぎると現役として活躍できるのは後何年かなあなどと考えたりしますが、北斎の言葉に目を覚まされました。

 終わるまでが人生、常に向上心を持って生きぬくことが大切だということです。

 本ブログで時々、取り上げる、私の川柳の師匠であった時実新子さんからいただいた句が次の句です。

 「今ぞ今 死は生きること 生きて死ぬこと」

 師匠のこの句に励まされ、北斎の富嶽百景の句に励まされ、今日も頑張ろうと思います。

 50歳は駆け出し、70歳までは取るに足らない。80歳過ぎてから上達する。90歳で奥義の域。

 私の仕事で言えば、しゃべることですが、この気持ちで今日もマイクを握りたいと思います。

 心を込めて、市民の皆さんに訴えようと思います。

 

ちびまる子ちゃん⑦巻 [2018/09/09 日 AM 07:50]

 さくらももこさんの「もものかんづめ」を再読して以来、無性にさくらももこさんの関連本が読みたくなって古本屋さんへ。

 エッセー集の類はほとんどなく、さくらさんの代表作のコミック「ちびまる子ちゃん」の7巻をようやく見つけて、今読んでいます。

 7巻の第一話は、「まるちゃん文通をはじめる」の巻です。

 何度もいいますが、さくらさんとは同年代で、「ちびまる子ちゃん」を読むと、私も、小学生時代の自分に戻ったようです。

 今は、インターネットで世界中の人たちと瞬時に繋がることができますが、私たちの時代は、文通が流行っていました。

 花輪くんが「ペンパル」という言葉で表現していましたが、文通相手の事を「ペンパル」とも言っていましたね。

 まるちゃんは、神奈川と沖縄の友だちと文通をしますが、私は、当時の楠町内の同学年の人と文通をしていました。

 名前まで覚えています。彼は今は何をしているのでしょうか。責任を持たされる年代ですので、頑張っていることと思います。

 そうだ、今日は、日曜日です。テレビ欄を見るとサザエさんしかありません。

 今日は、27時間テレビという特別番組で、「ちびまる子ちゃん」はお休みで、次回は日曜日です。

 来週のまるちゃんに期待しましょう。

 そして、さくらももこさんのエッセイ集とさくらももこさんの漫画を少しづつ集めていこうと思っています。

 大手古本屋の店員さんが、「さくらももこさんが亡くなられて作品を買う方増えています。」とおしゃっていました。

 まずは、コミック「ちびまる子ちゃん」の1巻から6巻を集めたいと思っています。

 清水市にある「ちびまる子ちゃんランド」にも行きたいなと思う今日この頃です。

 さくらももこさん「ちびまる子ちゃん」という作品を遺していただいてありがとうございます。

 遅ればせながら、あなたの作品に触れていきたいと思っています。

 さくらももこファンの皆さん、ちびまる子ちゃんファンの皆さん、お勧めの作品をお教え下さい。

宇部市内で藤本囲む集い [2018/09/08 土 PM 04:49]

 本日、市内萩原の吉田さん宅で、私を囲む会を開いていただきました。

 荒川市議も参加し、約15名の皆さんの前でお話いたしました。

萩原集い

 市内萩原の吉田さん宅で行った本日の集い

 私が話した要旨は以下の通りです。

・・・

 本日は、藤本を囲む会を開いていただきましてまことにありがとうございます。ご紹介を受けました前県議会議員の藤本かずのりです。宇部市で日本共産党の県議が誕生した=浅野謙二さんの初当選は1975年です。以来40年以上議席を確保していただいてきましたが、この3年間空白となりました。皆さんのご支援で必ず議席を確保する決意です。

 6日未明に北海道で震度7の地震が発生しました。亡くなられた方へお悔やみを申し上げると同時に、被災された方々にお見舞いを申し上げます。日本共産党は災害対策本部を設置して被災者支援に力を尽くす決意です。
 まず、国政の問題についてお話したいと思います。
 資料1を見て下さい。自民党総裁選が20日投票で行われますが、安倍首相の改憲発言が止まりません。8月12日の長州「正論」懇話会では、「自民党としての憲法改正案を次の国会に提出できるよう、取りまとめを加速すべきである」と発言しました。9月3日の自衛隊高級幹部会合での訓示で安倍首相は、「長きにわたる諸君の自衛隊員としての歩みを振り返るとき、時には心無い批判にさらされ、悔しい思いをしたこともあったかもしれない。自衛隊の最高指揮官、同じ時代を生きた政治家として忸怩(じくじ)たる思いだ」と語り、憲法9条に自衛隊を明記し、次の国会に自民党として憲法改正案を提出する決意を総裁選に向けて語っています。
 安倍首相は、15年に安保法制=戦争法を強行し、憲法違反の「集団的自衛権行使」を認める法律を作りました。今度は、憲法そのものを「集団的自衛権行使」を認め、海外で無制限に戦争できる軍隊を持てるとする憲法に作り替えようとするものです。
 資料2を見て下さい。「檻=憲法」「ライオン=国家権力」に例え、憲法を分かりやすく解説している楾弁護士の「檻の中のライオン」に「憲法改正」についてこう書かれてあります。
 「檻の意義や仕組みもよくわからないまま、いや、それが檻であることすら知らないまま、檻を改修するのは危険です。私たちの手で檻を作りかえても、檻として役に立たないような檻を作ってしまったら、取り返しがつきません。主権者である私たち一人ひとりが、それぞれ自分の頭で、自分や自分の子孫の問題として、真剣に考えかければなりません。」
 資料3を見て下さい。私は、安倍9条改憲No!全国市民アクションうべの事務局長です。11月23日に、楾先生を講師に学習会を開きます。安倍9条改憲No!の3000万人署名を必ず成功させましょう。
 次に、沖縄県知事選挙の問題についてお訴えします。
 8月8日に翁長知事が急逝し、沖縄県知事選挙が今月30日投票で行われます。日本共産党は、翁長知事の遺志を継ぐ玉城デニー候補の勝利のために力を尽くす決意です。
 資料4を見て下さい。沖縄県は、8月31日、名護市辺野古の米軍新基地建設に関する仲井真前知事による埋め立て承認を撤回しました。
 撤回の理由は次の通りです。
① 埋め立て承認に付した留意事項に基づく事前協議を行わずに工事を開始したという違反行為があった
② 軟弱地盤、活断層、高さ制限及び返還条件などの問題が承認後に判明したこと
③ サンゴやジュゴンなどの環境保全対策に問題があり環境保全上支障が生じること
沖縄のたたかいは、沖縄の今後を大きく左右するのみならず、日本の政治の在り方を左右する一大政治戦です。玉城デニー知事を実現して、辺野古新基地建設をストップさせましょう。
次に、岩国基地問題についてお話したいと思います、岩国基地は空母艦載機部隊の移駐により、東アジア最大の軍事基地となりました。騒音は激増し、お盆も岩国市では、戦闘機が飛行しました。
資料5を見て下さい。岩国日米協議会の合意では、「盆の13日から16日は飛ばないようにする」とあります。しかし、米軍は、この合意を無視して盆の期間に、確認されただけでも70デジベル以上の騒音を100回まき散らしました。
傍若無人な米軍機の飛行をゆるすわけにはいきません。
次に、萩市に配備が検討されている「イージス・アショア」について報告したいと思います。
かえる通信の41号を見てください。防衛省は、8月末に、陸上イージスについての第三回目の説明会を行い私も参加しました。
防衛省は、自衛隊むつみ演習場を配備候補地として、地質・測量調査を行う入札を行っています。開札を8月2日に行う予定でしたが、9月12日に延期しました。第三回目の説明会で、開札の再延期はあるのかとの質問が出され、五味戦略企画課長は、「住民に丁寧な説明をするためにも、調査はしっかり行いたい。」と述べ、開札の再延期はせずに、9月12日には開札を行うことを表明しました。
 同時に、阿武町長も萩市長も適地調査に入ることを容認する発言を行っています。
 資料6は、山口県と萩市が防衛省に行った質問書に対する回答の一部です。防衛省は、むつみ演習場を調査するが、不適となれば、配備候補地を山口県内やその周辺の国有地に移すとも言っているのです。
 防衛省は、イージス・アショアの配備地は決まっていない、あくまでも適地調査を行う、住民には丁寧に説明すると言いながら、来年度の概算要求に陸上イージス本体2基を導入するために2352億円を計上していることは、許せません。
 資料7は、防衛省が第三回目の説明会で配布した資料の一つです。防衛省は、7月30日、アメリカのロッキード・マーチン社にLMSSRという機種にすると決定しているのです。
 この陸上イージスは、アメリカから「有償軍事援助」(FMS)という方式で購入します。この契約は、米国の見積もり額に基づく前払いが特徴です。また、この陸上イージスは、「歳出化経費」と呼ばれる「後年度負担」で支払いものです。つまり、防衛省は、地元には、陸上イージスの配備先は検討中としながら、来年度、前払いツケ払いでアメリカのロッキード・マーチン社にお金を支払おうとしているのです。
 防衛省の萩市議会での説明会で、日本共産党の宮内議員が、「計画に反対する住民の声も適地としての判断要素になるのか」と質し、五味戦略企画課長は「最終的な配備は地元の理解が得られているかが重要な要素になりうると考える」と答えました。
 住民の反対の声で、萩市への陸上イージスの配備を撤回させましょう。
 今まで、安倍首相の9条改憲、沖縄、岩国、陸上イージスの問題を取り上げてきました。共通しているのは、「北朝鮮の脅威」を理由にしている点です。しかし、朝鮮半島に平和と非核化の流れが生まれています、南北首脳会談も18日から平壌で行われる見通しです。
 資料8を見てください。辺野古新基地建設根拠は「朝鮮有事」です。朝鮮半島で和平のプロセスが進展すれば、辺野古も岩国基地拡大も陸上イージスも9条改憲も必要なくなります。日本政府は、軍備増強するより先に、朝鮮半島の和平のプロセスを前に進めるために力を尽くす時です。
 最後に、二つの問題を訴えます。一つは、災害に対する問題です。その一つは危険なブロックを改修する問題です。
 資料9を見て下さい。6月に発生した大阪の地震で小学生が学校のブロック塀の倒壊で亡くなりました。7月に日本共産党は久保田市長にブロック塀の安全対策を求めました。かえる通信にあるように、7月24日の日本共産党山口県委員会の政府交渉で、厚生労働省に保育園のブロック塀の改修を求めました。担当者は、保育園等整備交付金の防犯対策強化の名目で危険なブロック塀対策に補助金を交付することを明らかにしました。
 資料10は、厚東川の堤防未設置地域への堤防の設置に関する資料です。2009年の豪雨災害で、沖ノ旦・末信が床上浸水したことを受けて、私が県議会で指摘をし、厚東川河川整備計画に4キロの堤防設置が盛り込まれました。早期完成に向けて引き続き要望を強めていきます。
 資料11は、2016年に県が作成した「山口県地域医療構想」で2025年の必要な病床数を示した数です。2015年に県内で、2万2273床ある病床を2025年に1万5889床に6384床減らす計画です。宇部・小野田は、4637床を3208床に、1429床減です。
 全国で15万6千床減らす計画です。5月の経済財政諮問会議で安倍首相は、「地域医療構想の着実な実現には、この平成30年度が非常に重要な年になる」発言し、病床削減にハッパをかけています。
 国は社会保障削減ありきで、川上の医療から川下の介護や地域、家族に患者を押し流そうとしています、その受け皿は整っておらず、医療・介護難民を生み出しています。憲法25条が生きる山口県をつくる時です。

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