環境と福祉の充実を目指して

「国体論 菊と星条旗」読書ノート① [2018/04/19 木 AM 07:33]

 白井聡さんの「国体論 菊と星条旗」を読んでいます。

 15日の毎日新聞の書評に本書についてこう書かれてありました。

 「戦前と戦後の平行性の対比から日本の『国体』を論じた。戦前の国体とは天皇制を指す。『これに対して、戦後の国体とは、米国へ従属する構造のことです』」

 白井さんは、毎日新聞のインタビューで「昭和天皇は、マッカーサーの考えに従い、米国を、社会主義の好意から『国体を』=天皇制を守る『征夷大将軍』とした。確かに天皇制は残ったが、国体は、米国が日本の上に君臨する構造に変更された。つまり、天皇制は、実際の主権者を見せない目隠しとなった」「米国に経済的、軍事的に従属する国はいくつもある。ただし、従属が自己目的化した国は、日本だけです」と述べています。

 白井さんは、本書の中で「諸外国のメディアで『トランプ大統領にへつらう日本の安倍晋三』がしきりに取り上げられる一方、日本の国内世論では『米大統領と上手くやている日本の首相』のイメージが流通してしまうさまは、あまりにも対照的である」と書いています。今行われている日米首脳会議の様相も全くその通りだと感じました。

 白井さんは、「大日本帝国は、『天皇陛下の赤子たる臣民を愛してくれている』という命題に支えられ、その愛にこ応えること、そこには『陛下が決めた戦争』において喜んで死ぬことも含まれるーが臣民の義務であり名誉であり幸福であるとされた。かかる物語は、強力な国民動員装置として機能したと同時に、破滅的な戦局のもとでも何とか犠牲を少なくしようとする合理的な発想を吹き飛ばした。その果ての敗戦の結果、大日本帝国の天皇制は廃止された、はずだった。しかし、われわれがいま現実に目にしているのは、『天皇陛下の赤子』の相似形である『アメリカは日本を愛してくれている』という物語の亡霊と、その亡霊がなおも生者をとらえている異様な有様である。『国体』は、残骸と化しながら、それでも依然として国民の精神と生活を強く規定している。」と本書の趣旨を綴っています。

 その上で、白井さんは、「この構造は崩壊せざるを得ない」とし、戦前の国体の「形成・発展・崩壊」を論じ、戦後の国体の「形成・発展・崩壊」を論じています。

 白井さんは、「福島が日本を超える日」の中で、「この本は不条理なことが多すぎます。なぜこんな不条理なことばかりなんだと、不思議に思っている人が世の中にいっぱいいると思います。その本源的、本質的な理由に迫ろう」として、代表作の「永続敗戦論」を書いたと述べています。

 白井さんの「国体論 菊と星条旗」は、不条理の本源を究極まで突き詰めた力作だと感じました。

 本書の帯に、宗教学者の島薗進さんが「対米従属からこそ見える近代日本の深層がここに。」と本書について書いておられます。

 私は政治に携わる生活を四半世紀行ってきましたが、日本の政治の本質を詳らかにする良書だと思います。

 白井さんの本とじっくり格闘したいと思います。

 白井聡ファンの皆さん、既存の著作でも結構です。感想をお聞かせ下さい。

政権への忖度強いる放送法4条撤廃 [2018/04/18 水 AM 11:30]

 安倍政権は、放送番組が「政治的に公平であること」「報道は事実をまげないですること」などを定めた放送法4条を撤廃するなどの「放送制度改革」を検討しています。

 日本共産党の山下芳生参議院議員は、昨日の参議院総務委員会で、1946年4月30日の日本放送協会の高野岩三郎会長「の太平洋戦争中のように、もっぱら国会権力に駆使され、いわゆる国家目的のために利用されることは、厳にこれを慎み、権力に屈せず、ひたすら大衆のために奉仕するこおを確守すべき」という就任の挨拶を引用し「戦前の放送の痛苦の反省がほとばしっている。この出発点をわすれてはならない」と放送法改変を行うべきではないと主張しました。

 中島岳志さんの「保守と立憲」の「空気と忖度のポリティクス」に戦前を生きた編集者・池島信平さんの文章が引用されています。

 「当時(戦前)の言論の急変化に対して、私はいつでも自責と無力感をもたざるを得ないが、もしこの勢力が外部だけであったならば、われわれはもっと哲徳これに対して反撥できたであろう。しかし内部からくる、なんともいえない陰惨な暗い影に対しては、自分ではどうにもできず、ただやりきれなさのみ残って、これと正しく闘うということができなくなってしまったことを正直に告白しなければならない。」

 中島さんは、この章の最後に中で「常に自己を客体視し、忖度する内面に敏感になることである。そして、他社による忖度に直面した時、その力に屈しないことである。全体主義は、大衆の熱狂によって蔓延する。長いものに巻かれてはならない。迎合してはならない。」と書いています。

 放送法4条の撤廃は、「政権を批判せず、自分たちに都合のいい番組を流したい」という安倍政権の思惑が透けて見えます。

 政権への忖度を強いる全体主義の時代に放送を戻してはなりません。

 放送法4条を撤廃しようとする安倍政権を皆さんはどうお考えですか。

保守と共産党の接近 [2018/04/17 火 AM 07:03]

 中島岳志さんの「保守と立憲」を引き続き読んでいます。

 この本は、中島さんが雑誌等に発表した文章をまとめたものが中心です。

 2016年11月に「北海道新聞」などに掲載された「保守と共産党の接近」は興味深い文章でした。

 西部邁さんが顧問を務める「表現者」67号(2016年7月号)で「日本共産党とは何ものか」という特集が組まれ、小池晃書記局長が座談会に参加しました。

 中島さんは、「保守と共産党。防衛論における齟齬が存在するものの、自公政権が親米・新自由主義へと傾斜する中、それに抵抗する両者の立ち位置は限りなく接近している。自民党の西田昌司は、『共産党が言っていることは光り輝いている』とエールを送り、西部は『自共連合政権を実現させてくださいよ』と、半ば冗談交じりに迫る。西部も西田も、現時点においては自民党よりも共産党の方が保守思想に近い政策を説いていることを認め、率直な評価を表明している。」

 その上で、中島さんは「現在進行中の野党共闘に重要な示唆を与える。民進党(当時)の中には、共産党と手を組むことによって保守層の支持が離れていくことを恐れる向きがあるが、むしろ共産党の政策を取り込むことによってここそ、本来の保守へと接近するという逆説が存在する。トランプ政権誕生は、世界各地で、思想の地殻変動を加速化させるだろう。もはや『左』と『右』という二分法はリアリティを持たなくなっている。日本においては、野党共闘による合意形成こそが、ネオコン、新自由主義勢力に対するオルタナティブな選択肢となるはずだ。」と書いています。

 安倍首相は、国内で支持を失う中、トランプ大統領と会談を行う模様です。

 中島さんは「日米同盟に依存してきた戦後日本は、大きな岐路に立たされいる。」とも指摘しています。

 新自由主義に対抗する新しい共闘を更に太くする必要性を強く感じます。

 アベ政治を皆さんはどうお考えですか。日米関係はどうあるべきでしょうか。

 皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

 

「保守と立憲」読書ノート① [2018/04/16 月 AM 07:41]

 先日のしんぶん赤旗日曜版で紹介されていた東京工業大学教授・中島岳志さんの「保守と立憲」という本を読んでいます。

 中島さんは、保守について「多くの庶民によって蓄積されてきた良識や経験知であり、歴史の風雪に耐えてきた伝統」を重んじ「人間の能力に対する過信をいさめ、過去の人間によって蓄積されてきた暗黙知に対する畏怖の念がある」などと書いています。

 その上で、中島さんは、現在の安倍内閣について「安倍首相は国会での議論に消極的で、野党からの質問に正面から答えようとしません。また、少数派の意見に真摯に耳を傾けようとはせず、多数の理論によって法案を推し進めようとします。その結果、強行採決が繰り返され、野党が臨時国会の召集を要求しても応じません。自民党内でも闊達な議論は起こらず、上位下達の決定ばかりが目立ちます。」と述べ、「安倍政治を『保守』と見なすことはできません。」と結論づけています。

 中島さんは、共産党の政策について「どの政党ようりも保守的」と捉え、「共産党と組むことで左傾化するのではなく、共産党の政策を取り組むことによってこそ、本来の保守へと接近するという逆説が存在するのです。」と述べています。

 中島さんは、今後の政権について「立憲民主党が中核となって共産党と共闘する『リベラル保守』政権の樹立こそ、次の課題となります。」と述べています。

 次に、中島さんは、「死者の立憲主義」について語っています。

 中島さんは、編集者のSさんの死を振り返っています。

 Sさんの死後、張り詰めた状況の中で、原稿を書いていた中島さん。

 今まで書いてきたことをそのまま書き写した原稿を依頼先に送ろうとした時に、Sさんが背後に現れたと言います。

 中島さんは、朝までかかって、一から書き直した原稿を依頼先に送ったそうです。

 中島さんは「私は死者となったSさんと、この時、出会い直したのだ。同じ人間同士でも、生者ー生者の関係と、生者ー死者の関係は異なる。死者となった彼は、生者との時とは異なる存在として、私に模範的な問いを投げかけてくるようになったのだ。私は、死者となった彼と共に生きて行こうと思った。彼との新たな関係性を大切にしながら、不意に彼からのまなざしを感じながら、よく生きていくことを目指せはいいのではないかと思えた。」と語っています。

 以前、奥野修司さんの「魂でもいいから、そばにいて」という本を取り上げました。

 東日本大震災で家族を亡くした遺族が、霊となって現れた体験を綴った作品です。

 遺族の方々は、亡くなった家族と新たな関係性を持って生活しているのだと、中島さんのこの言葉で改めて感じました。

 その上で、中島さんは「保守思想は、死者と共に生きることを前提とする。死者の忘却こそが、「今」という時間を特権化することにつながる。しかし、この『今』は過去の死者たちが築き上げてきた膨大な経験知や暗黙知によって支えられている。」と書いています。

 私は、大学時代、スキーバス事故で多くの学友を失いました。

 これらの学友に背中を押されて生きてきた実感があります。

 そして、身近な存在では、祖母の妹だった石川みち枝の言葉は私に少なからぬ影響を与えています。

 石川は、満州で戦後を迎え、生後100日の長女を極寒の満州に埋めてきた経験を短歌として残しています。

 「おくり火に亡き夫偲び大陸に埋め来る吾子の齢を数ふ」

 歌人として凛として佇まいだった石川のことを今も思い出します。

 石川のような経験は、二度と繰り返してはならないと私は、時あるごとにこのことを思い起こしています。

 石川が私の背中を押してくれている。ようです。

 中島さんは、デモクラシーについて「デモクラシーの重要なポイントは、死者の声に耳を傾けることである。私たちは伝統によって死者とつながり、常識によって死者と対話を続けている。独断的サプライズ政治を進める政治家の声よりも、まずは自己の内にこだまする過去の声を受け止めることからデモクラシーを立て直すべきではないだろうか。」と書いています。

 中島さんは、憲法について「死者の声と経験に謙虚に耳を澄まし、過去と現在の地平を融合させた結果として表現された国のかたち。これが憲法の本質である。」「憲法改正とは、単なる文言のテクニカルな変更ではない。それは自国の死者たちとの交流を意味する。先人たちが積み重ねてきた歴史を謙虚に受け止め、そのつながりを実感しつつ、未来への橋渡ししていくプロセスが憲法改正である。」と書いています。

 私は、石川らの思いを謙虚に受け止めるならば、憲法を、取り分け9条を変える時ではないと思います。

 中島さんの思考から多くの事を学んでいます。

 引き続き、中島さんから学んでいきたいと思います。

 

 

 

萩市議会議員選挙始まる [2018/04/15 日 PM 05:18]

 今日から、萩市議会議員選挙が始まりました。

 私は、宮内きんじ候補の出陣式であいさつを行いました。

宮内出陣式

宮内きんじ候補の出陣式であいさつをする私

 私が行った挨拶の要旨は以下の通りです。

・・・

 宮内きんじ候補の出陣式にご参加の皆さん。私は、来春の宇部市選挙区の県議候補となりました藤本かずのりです。
 宮内きんじを必ず市議会に今度も送り、萩市を旧態依然のハコモノ行政に戻してはなりません。市民の福祉向上を中心据えた当たり前の萩市の流れを日本共産党の二議席で実現しましょう。
 先日、三見漁港でいがらし候補と訴えていますと、70代後半の女性が「安倍さんは何んかね」と話しかけてこられました。また、萩市内で移動中信号待ちをしていると隣の車のドライバーの方が「安倍さんは辞めんといけん」と話しかけてこられました。
 これまで安倍さんを応援してきた方々でさえ、今の安倍政権の政治姿勢は目に余る状況ではないでしょうか。
 最近、大きな問題になっているのが、「加計学園」の獣医学部の新設をめぐり、愛媛県の担当者が柳瀬首相秘書官と面会し、「本件は、首相案件」と伝えられたことを記した文書を愛媛県が公表したことに続き、愛媛県の文書が農水省にあったことも明らかになりました。
 柳瀬秘書官は「記憶にない」と言い続けています。安倍首相は、農水省から文書が出てきことをマスコミから聞かれ「膿を出す」必要があると答えましたが、膿の原因を作った安倍首相を許すわけにはいきません。
 疑惑は、加計学園の問題だけではありません。森友学園の問題、自衛隊「日報」隠蔽、過労死隠蔽、教育現場への政治介入など、それぞれの問題が「底なし沼」のようです。行政の信頼が地に落ち、民主主主義の危機といえる状況です。
 なぜ、このような政治になったのか、この根源には、安倍政権が進める国政私物化と強引な政治手法があります。
 安倍さんの国政私物化を隠そうと新しい隠蔽や改ざんやねつ造が繰り返される。こんな悪循環になっているのではないでしょうか。 
 政治の悪循環を正すためには、安倍政権に退陣してもらうしかありません。国会で疑惑解明の先頭になっているのが日本共産党です。萩市議選で、日本共産党の二議席を実現させていただき、萩市から安倍政権の退陣の声を国会に届けていきましょう。宮内きんじさんを市議会に送って下さい。

・・・

 萩市議会議員選挙に対する皆さんのご支援をお願いいたします。

 萩市から、安倍政権を退陣の声をあげていきましょう。

ねこ背が治る [2018/04/14 土 AM 07:33]

 最近、一義気功治療院院長の小池義孝さんの本を読んでいます。

 数年前に「ねこ背は治る」との著作を発刊されたのが小池さんです。

 小池さんの別の著作「読むだけでねこ背が治って心も体も強くなる」を読んでいます。

 小池さんは、不調の原因は「自分が酸欠である」ことに気づいていないことだと指摘しています。

 「人間の身体を形づくる60兆の細胞は、すべて、『酸素」をエネルギー源としています。ですから、酸素が行き渡るように呼吸するだけで、格段に生命力が高まって、確実に不調が改善されていくのです。」

 酸素不足が筋力を落としていると小池さん。

 「身体は、今すぐ使う必要に迫られていない筋肉への酸素供給を減らすことで、なんとかその場をしのぎます。」

 深く呼吸をすることで、不調が改善されていくと書かれています。

 小池さんの「見るだけで体が変わる魔法のイラスト」も興味深い本です。

 立つときに、足の骨の真下を意識する。ねこ背が改善されます。

 歩く時、大腰筋を意識する。走る時、太ももの裏を意識する。

 腕を動かす時、肩甲骨全体を意識する。

 手首を動かす時、肘を意識する。

 仕事柄、一番、参考になったのが、舌全体を意識して話すということです。

 しゃべる時、胸を意識する。声が下から遠くに届くように意識する。

 体全体に活力が湧いてくるような話ばかりです。

 共通していることは、動かそうとする部分の更に奥を意識するということだと思います。

 人生80年時代。現在53歳の私は、体の部分が不調になりがちですが、その部分の奥を意識して生活したいと思います。

 引き続き、左腕に軽いしびれがあります。肩甲骨の柔軟性をこの本で高めたいと思います。

 小学校時代からねこ背と言われ続けた私。

 胸を張れば、ポジティブになれます。ねこ背を卒業して、ポジティブに生きていこうと思います。

 これからも小池義孝さんから多くを学んでいきたいと思います。

 あなたの健康法をお教え下さい。

スキマの植物図鑑 [2018/04/13 金 AM 06:52]

 植物学者の稲垣栄洋さんの本を読み始めて以来、植物の世界に夢中です。

 NHK・Eテレの又吉直樹さんの番組に、東京大学の塚谷裕一さんが出演されていました。

 テーマは「スキマ植物」。とても興味深く視聴しました。

 塚谷さんの「スキマの植物図鑑」を購入し、私のカバンの中には、稲垣栄洋さんの「雑草手帳」と塚谷裕一さんの「スキマの植物図鑑」の二冊が常に入っています。

 塚谷さんは、この本の冒頭でこう述べています。

 「植物にとって幸福な状況とは、水も肥料分も潤沢にあり、通風も適度にあって、そしてさんさんと太陽が射す状況だろう。人間でいえば、豊かな食卓に着いているときの状態に相当する場面だ。野生動物が、餌を求めてさすらい、そして同じ獲物をめぐって時として争うのに対し、植物は一か所にじっと根を下ろしたまま、光と水と非常を吸い、太っていく。そんな植物にとって、居心地の良い、幸福な場所の一つが、本書のテーマ「スキマ」なのである。ここでいうスキマとは、文字通り、コンクリートの裂け目、アスファルトの割れ目、石垣の隙間、ブロック塀や電柱の根元、といった、私たちの暮らしのごく身近な隙間のことだ。ちょっとした周囲に目を向けてみていただきたい。大都会の真ん中にあっても、そこには豊穣な緑の世界が広がっているはずである。埃っぽくて騒がしい環境のなかで、一見過酷に見えるそうした隙間は、植物にとって、幸せな楽園であるのが見えてくるだろう。」

 今、萩市議会議員選挙の応援のため、萩市をちょくちょく訪ねています。

 街頭宣伝などの前後に、スキマの植物を撮影しています。

 写真は、スキマに生えていた「スミレ」です。

 よく見るととても可憐な花ですね。小さくてもとても綺麗です。

 

スキマのスミレ

上関原発の建設を中止し、原発ゼロの日本を目指して [2018/04/12 木 AM 07:11]

 昨日、中国新聞は、「経済産業省は10日、今夏に閣議決定を予定する新たなエネルギー基本計画で、原発の新増設を明記しない方針を固めた。同省の有識者がこの日、2050年のエネルギー政策の報告書に大筋合意。再生可能エネルギーの『主力電源化を目指す』とした一方、原発の新増設の必要性には触れなかった。中国電力は上関原発(山口県上関町)の工事を当面再開できない見通しとなった。」「中電の清水希茂社長は1月の記者会見で『(エネルギー基本計画で)新増設の位置づけが明確にならないと、上関を動かしていくことは現実的に難しい』と述べていた。」「反対派の上関原発を建てさせない祝島島民の会の清水敏保代表(63)が『反原発の世論や福島第一原発事故を考えれば当然』と受け止めた。将来の基本計画の見直しを見据え、『新増設はしないと明記してほしい』と求めた。」と報じました。

 昨日、しんぶん赤旗日刊紙は、「経済産業相主催の有識者会議『エネルギー情勢懇話会』が10日開かれ、2050年を見据えた国のエネルギー戦略について、『あらゆる選択肢の可能性を追求する』として、原発も『主要な選択肢』として使うことに固執する提言案が示されました。意見を踏まえ修正した上で、検討中の30年までの国のエネルギー政策『エネルギー基本計画』改定に反映する方針です。」「財界や電力会社が繰り返し要求する『新増設』や『リプレース(敷地内の建て替え)の言葉こそないものの、経済性などに優れた原子炉の開発などを盛り込みました。委員で次期経団連会長の中西宏明・日立製作所会長は『原子力産業は始めたら100年やめられない』と発言しました。提言案はこうした業界の意向に沿ったものです。」

 原発が2050年も「主要選択肢」として位置づけられようとしていることは重大です。

 福島原発を起こした日本で、地震・火山国で過酷事故を起こす可能性をはらみ、処分の見通しもない「核のゴミ」を増やし続けている原発を2050年も「主要選択肢」とすることは認められません。

 原発ゼロの「エネルギー基本計画」改定となることを望みます。

 同時に、上関原発を建てさせない祝島島民の会の清水会長が指摘するように「エネルギー基本計画」改定に、「原発の新増設はしない」ことを明記すべきです。

 上関原発の建設が中止され、原発ゼロの日本が実現されるよう、引き続き運動を強めていきましょう。

 原発に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

 

 

「地上イージス」導入薄らぐ緊急性 [2018/04/11 水 AM 07:36]

 8日、山口新聞は、「日本のミサイル防衛強化に向けた地上配備型迎撃システム『イージス・アショア』の導入に新たな課題が浮上している。政府は、北朝鮮の『脅威』を理由に導入を急いできたものの、朝鮮半島情勢は緩和局面に入り、緊急性が薄らぐ。1月には、搭載予定のミサイルの迎撃実験が失敗した。陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報隠蔽問題も追い打ちを掛ける。今後の防衛力強化の具体化へ『国民理解を得ていくのが難しくなりかねない』(防衛省幹部)情勢だ。」と報じました。

 東京新聞記者・望月衣塑子さんと元経産省官僚の古賀茂明さんの共著「THE 独裁者 国難を呼ぶ男!安倍晋三」の中に、2017年10月27日の「アメリカ議会調査局レポートの被害想定」が掲載されています。

 レポートは、「朝鮮半島の軍事紛争の拡大は、非武装地帯の両側に住む2500万人以上に被害を及ぼす可能性がある。この中には10万人から最大50万人のアメリカ国民が含まれる。北朝鮮の砲兵がソウルで一分間に1万回の砲撃を行うことができると考えるならば、戦闘開始から数日で3万~30万人の死者が出る。北朝鮮は弾道ミサイルで日本を攻撃する可能性がある。日本は人口密度が高く、都市部に人口が集中し、首都圏だけで約3800万人の人口を抱えている。北朝鮮は、1910年から1945年にかけて朝鮮併合による、日本に対する歴史的敵意によって、このような攻撃を正当に思っているだろう。もしくは、日本列島に駐留する米軍の資産を叩くためにミサイルを発射する可能性もある。さらに深く計画が練られているとしたら、北朝鮮は、米軍と韓国軍による軍事行動を抑制するために、最初に核兵器で日本(または韓国)の米軍基地を攻撃する可能性がある。」とあります。

 日本共産党は9日、北朝鮮の核・ミサイル問題の解決に向けて関係6か国政府にあたてた要請文「非核化と平和体制構築を一体的、段階的に」を発表し、志位委員長は、安倍首相に文書を手渡しました。

 要請文の中心は①朝鮮半島の非核化と北東アジア地域の平和体制の構築を一体的・包括的に進める②実行方法としては、『行動対行動』=合意できる措置を話し合って一つずつ段階的に実施して目標に近づいていく―という二つの点です。

 北朝鮮問題は「圧力一辺倒」で人的被害を出す戦争への道は絶対に避け、「対話による平和的解決」の道を太く貫くことが重要です。

 8日に宇部市で行われた講演会の中で望月衣塑子さんは「イージス・アショアは、1基1200億円から1300億円といわれている。1000億円あれば、18万人の大学生に、年間36万円の給付型奨学金を4年間支給することができる。」と話ました。

 憲法違反の敵基地攻撃能力の一つであるイージス・アショアの設置を日本政府は断念すべきです。

 北朝鮮問題の平和的解決のためにも、日本に人的被害を出さないためにもイージス・アショアの設置を日本政府は断念すべきです。 

 そして、イージス・アショアの設置に必要な予算は、福祉や教育の拡充に振り替えるべきです。

 山口新聞が「『地上イージス』導入薄らぐ緊急性」と報じました。

 皆さんは、地上イージスが萩市に建設されようとしていることをどうお考えですか。

 

厚南中学校入学式 [2018/04/10 火 AM 06:46]

 昨日、宇部市立厚南中学校の入学式が行われました。

 私は、135名の新入生を前に、PTA会長として挨拶を行いました。

 私が行った挨拶の要旨は以下の通りです。

・・・

 厚南中学校に入学した新入生の皆さんご入学おめでとうございます。

 保護者の皆さんにお喜びを申し上げます。

 私は大学で「社会福祉」を学んだ、文系の人間ですが、ここ最近、静岡大学大学院教授で植物学者の稲垣栄洋(いながきひでひろ)さんの本を読んで様々な事に気づかされています。

 植物の果実は、なぜ赤いのか。稲垣さんはこう書いています。

 「植物が果実を赤く色づかせるのは、果実を目立たせて鳥などに食べてもらうためです。鳥は熟した果実といっしょに種子も食べてしまいますが、食べられた種子は、消化されることなく鳥の消化器官を通り抜け、糞に混じって外に排出されます。この間に鳥は移動し、種子は遠くにばらまかれます。動けない植物は、鳥の力を借りて分布を広げているのです。」

 長年、植物を研究してこられた稲垣さんは、こう書いています。

 「脳のない植物に知恵がないと考えるのは、脳を発達させた人間の勝手なものの見方だと植物は笑っていることでしょう。脳はなくても植物は水を求めて根を伸ばします。光を求めて芽を伸ばし、季節を感じて、ちゃんと正しい時期に花を咲かせます。自然のしくみを理解し、自然の摂理の中で生きているのです。」

 「生きているということは、植物も人間もまったく同じです。」と稲垣さんは述べ、最後にこう書いておられます。

 「けっして人間の生き方が高級で、植物の生き方が低級ということはありません。」

 ましてや、人間同士の生き方に高級も低級もないと私は思います。

 人間に高級や低級がないこと、動物や植物と比較しても高級や低級がないことを理解するためには、相手のことを知ること、相手から学ぶことだと思います。

 新入生の皆さん、厚南中学校でしっかり学んで世界を大きく広げて大きく成長してください。分からないことは、先生にしっかり聞いてください。  

PTAは皆さんの成長を応援しています。

 最後に、保護者の皆さんに、PTA活動へのご理解とご協力を心からお願いいたしまして、PTAを代表しての挨拶といたします。

・・・

 新入生が成長できる教育環境づくりに対してPTAとしても可能な支援を続けていきたいと思います。

 進級・進学した皆さんおめでとうございます。